◇14日 ウエスタン・リーグ 中日4―2広島(ナゴヤ球場)

 中日の育成右腕・松木平優太投手(21)が14日、ウエスタン・リーグの広島戦(ナゴヤ)に先発し、8安打2失点でプロ初の完投勝利を挙げた。試合は中日が4―2で勝った。

 広島の最後の打者・磯村を投ゴロに打ち取りゲームセット。松木平は右拳を握りマウンドでガッツポーズして喜んだ。育成4年目の右腕が、2軍ながら記念すべきプロ初完投勝利をマークした。

 「去年までは8回で終わっていたけど、こうして9回投げられて自分自身、成長したと思います」

 球団計測で最速149キロの直球を軸に、広島打線を封じた。無四球で球数はわずか97球。内容も光った。

 今季は2軍公式戦で8試合に先発。すべて6イニング以上を投げ自責点3以内に抑えるクオリティー・スタートを継続し、防御率は1・68。「試合を壊さないようになってきているので、そこが一番成長していると思います」。初完投で4勝目(2敗)を挙げ、リーグトップタイとなった。

 井上2軍監督は「キャンプからファームの先発ローテを守り抜いて、しっかりイニングを投げて最多勝を取れと言っている。これだけの数字を残しました、というのがあれば道が開けていくと思う」と話す。

 今後に向け「支配下登録になるのが目標なので、それに向けて全力で頑張りたいと思います」と松木平。2桁の背番号を勝ち取るためにも、好投を続けアピールしていくだけだ。