◇15日 J1第14節 名古屋3―1FC東京(豊田スタジアム)

 痛恨のPK献上となった。前半30分、自陣の左サイド深くで名古屋に圧力を掛けられ、ゴール前へ戻したボールを狙われた。FC東京のDF森重真人は素早くこぼれ球に反応して名古屋の1人目のマークをかわすも、続けざまにきた名古屋のMF内田と奪い合いになる。その際に、エリア内で足が掛かって倒したとして耳をつんざく長い笛が鳴らされた。PKをユンカーに決められて、アウェーで先制点を献上し、苦しい展開を迫られた。

 森重は前節柏戦の前半終了間際にも自陣でボールを失い、それをカバーしようとしたGK波多野が退場となった。結果的に1人少なくなったチームは2点のリードを守り切れず、同点に追いつかれた。

 その試合後、森重は「(波多野)豪やチームに借りをつくってしまった。その借りを今後返していきたい」と、奥歯をかんで悔しがっていた。

 しかし、中3日で迎えたこの日の名古屋戦でも再び失点に絡んでしまい、きっと悔しさは倍増したはずだ。

 さらに、この日は後半に入ってユンカーに次々と追加点を奪われ、屈辱のハットトリックまで許した。

 後半32分、この日が復帰戦となったFW荒木が途中出場からゴールを奪って反撃ののろしを上げたが、止まらない失点をどうにかして抑えないと上位進出は夢に終わってしまう。