◇16日 女子ゴルフ ブリヂストンレディスオープン第1日(千葉市緑区、袖ヶ浦CC袖ヶ浦C)

 昨年の新人戦覇者・高木優奈(26)が6バーディー、ノーボギーの66で回り、6アンダーの暫定3位でV戦線発進を決めた。降雨によるコースコンディション不良のため、1時間44分間の競技中断があり、午後6時32分時点で9組27選手がホールアウトできずに日没サスペンデッド(翌日順延)となった。ホールアウトした中では河本結(25)=リコー=と岩井明愛(21)=ホンダ=が7アンダーで暫定首位に立った。

 13日に26歳になった高木は「まだ誕生日はうれしいなと思います」と笑顔を見せ、プレゼントされた入浴剤で疲れをいやしながら今季12連戦目を戦っている。

 この日は2番パー5のセカンドショットを打ち終えて1時間44分の中断となったが「再開後、第4打も寄せきれなくて奥から2メートルのパーパットが残ったんですが、うまく決まってくれて一日がよくなった」という。4番で25ヤードをチップインバーディー。続く5番では4メートルを沈めると、最終18番で2・5メートルを決めるまで6バーディー、ボギーなしのゴルフだった。

 1998年5月生まれの黄金世代。だが、プロテスト合格は受験6回目の昨年11月と遅かった。「これでもルーキーなんで」と、少々照れながら初々しさを主張する。QTランク14位で今季前半戦の出場権を獲得。開幕戦は9位の好成績で滑り出したが、前週までの3試合は予選落ち。「疲労もあったのでケアに力を入れて、スイング時に右のお尻を意識するようにした。腹筋に力が抜けていたりしたので」。開幕時に比べて「楽しいけどワクワク感が少なくなって、悪いところ探しばかりして振れなくなってたし、パットも打てなくなっていた」と反省した。

 1つ年は取ったが、心身はちょっと前の若い自分に巻き戻しだ。臼井麗香、天本ハルカに次ぐ黄金16人目の優勝者となる好機がやってきた。