◇16日 東都大学野球春季リーグ戦 中大6―5亜大(神宮)

 負ければ自力優勝が消滅していた中大は4点差を逆転勝ち。1点ビハインドの6回1死二、三塁で、スタメン落ちした佐藤豪内野手(3年・藤代)が代打で中前に逆転打。カウント2―2から真っすぐが来ると読んで狙い打った。「追い込まれたあと、一緒に自主練習もしている三塁走者の皆川と目が合って、頼んだぞのように思えた。余分な力みが抜けて、しっかり打てました」

 先発登板したルーキー東恩納が打者6人に3安打2四球で⅓イニングを4失点したものの、4投手をつないで、じわじわ追い上げて逆転を呼び込んだ。勝ち点2で、この亜大戦と日大戦、青学大戦が未決着。この3カードで勝てば、勝ち点5の完全優勝。清水達也監督(59)は「きのう負けて、もう負けられなくなって、目の前の試合を勝つしかないのでかえってわかりやすくなった」と逆転Vへの一丸を強調した。