木曽川・立田周辺(愛知県愛西市)では、大挙遡上(そじょう)中のマダカに加え、高級食材として大人気の手長エビも釣期入り。ファミリーにはマダカ釣りの合間に手長と遊ぶ両刀作戦が、魅力的なプランとなりそうだ。 (海老原秀夫)

 ▼木曽川・立田周辺

 立田周辺で相変わらず順調に釣れている上りマダカ。「今季は40センチ台が多い印象がありますが、その分、アタリは多いです。活性が高い割に掛かりが浅い傾向もあるようで、バレてしまうものに限って50センチ以上という話もよく聞きます」と指摘するのは岬釣具店(愛西市佐屋町堤西)の桑山卓久さん。待望の釣期を迎えた手長エビについても大きな期待を寄せる。

 「まだシーズン初期ということで小型も多いですが、かなり湧いています。小型は上げる際のポロリが多いので要注意。たまたま良型が固まっていたポイントで釣られた常連さんは、短時間で12センチ以上を30匹以上だったそうです。今後は1潮ごとに成長するため、場所による型のむらも少なくなるでしょう」

 上りマダカ&手長エビの両刀狙いにトライしようと4日午前8時半、立田下流に入ったのは同店常連で愛知県清須市の増田紗菜さん(11)、鈴さん(8)一家。手長エビは開始直後からアオイソメ餌に反応があったものの、小型のポロリが続出していた。それが10時すぎに上げ潮(干潮9時14分=名古屋標準)が利きだすと、エビのサイズがアップし始め、32センチのセイゴも顔を見せた。

 その後も小型エビとの格闘は続いたが、紗菜さんは何とか人生初マダカを釣りたいと集中力を持続。ドラマが繰り広げられたのは午後2時半のことだった。今までにない大きなアタリがあり、40センチの上りがお目見えしたのだ。家族全員大興奮に包まれるなか、餌切れ納竿を迎えていた。

 これには桑山さんも大喜びだ。「体高あるきれいな上りが人生初マダカとは、本当におめでとうございます。その体高に見合うだけの強い引きだったそうで、紗菜さんにはスリル満点のやりとりになったことでしょう。合間に遊んでくれた手長エビも13センチを頭に6匹キープ。将来楽しみな釣りキッズです」

 岐阜県大垣市の石井さんは5日、上りマダカに的を絞って立田上流へ。こちらは午前8時半、43センチがエラ洗いを見せていた。その30分後にはさらに大きなアタリがあり、合わせを入れるとかなりの重量感だったが、これは残念ながらスッポ抜けだったという。

 ▼豊浜桟橋(愛知県南知多町)

 フィッシング遊・名古屋南店(名古屋市南区戸部下)の常連で同市中川区の藤田宗孝さんは2日朝、またまたウキふかせ調査で豊浜へ。GWだけに桟橋はすごい人で、ちょうど片付けている人がいて場所を譲ってもらったという。

 午前8時、まき餌を打って釣り始めると、いきなりフグの4連発。「これはアカン。フグが寄っているからしばらく時間を置こう」と、イシゴカイ餌のチョイ投げキスに変更すると、1時間ほどで18センチを頭にキス3匹、ヌメリゴチ3匹をゲットしていた。

 ここで気を取り直してグレ釣りを再開すると、24〜26センチの型ぞろいがポツポツ。午後3時の納竿までにその数8匹を数えていた。「前回の25匹よりは少ないですが、それでも十分楽しめました」と藤田さん。

 ▼刈谷周辺(愛知県刈谷市)

 刈谷周辺の小規模河川で4月30日夜、ナマズ調査をしたのはフィッシング遊・刈谷港店(同市港町)の山本晃弘さん。仕事帰りにルアーのふく鯰(なまず)、でんぐりガエル鯰SP、ナジーバグベイビーでトップゲームを展開した結果、40〜60センチ級3匹の引き出しに成功していた。

 「雨後や田んぼの水が入っていることもあって濁りが出始めています。濁りのきつい所では音の大きなふく鯰、でんぐりガエル、水深が浅い小規模河川のスレているナマズならナジーバグがお勧めです。私はバラシを防ぐためにレブラインという連結スイベルを使い、セカンドバイト狙いでタコベイトをかぶせてバーブレスフックでやっています」と山本さん。