滋賀県東近江市の名神八日市カントリー俱楽部(6869ヤード、パー70)で行われている男子ゴルフツアーの関西オープン第2日の17日、平田憲聖(23)エレコム=が、コースレコードとなる61をマークして、通算9アンダーとした。

 午前組のインからスタートした平田は11番から3連続バーディーで一気に勢いに乗った。さらに15、16、18とバーディーを量産。難しいホールが続くアウトでも2番、3番、6番とバーディー奪取。最大のピンチとなった8番ではカラーから10メートル以上のパーパットを決めて、ノーボギーでしのいだ。

 「インからのスタートだったので、できるだけ伸ばして、アウトは耐えるというのがきょうのプラン。そうしたら、インで予想以上に伸ばすことができたので、アウトもある程度、攻めることができた」と平田は会心の笑みを浮かべた。

 今季5戦目。過去の4戦は64位、53位、12位、21位と少し物足りない成績。感触がよかったのは12位に入った中日クラウンズだという。

 「中日クラウンズでは最終日まで上位争いができて、感覚を取り戻せた。調子がいいとか悪いとかは、スコアに直結しないんです。それよりも上位で争うことが大切。中日クラウンズでそれを感じた」。その感覚がこの日の爆発的なスコアにつながっている。

 大阪府吹田市出身で、大学(大阪学院大)まで関西にいた。関西オープンは、大学時代から出場していた特別思い入れの強い大会だ。大きな声援に背中を押され、平田が今季初勝利をつかみにいく。