FC東京のFW遠藤渓太(26)が17日、古巣の横浜M戦(19日・味スタ)に向け意気込みを語った。4月21日の本拠地・町田戦で負傷離脱していたが、この日からチームの練習に合流。20年まで所属していた古巣との一戦を前に、「真正面から殴り合って、自分たちのほうが強いと見せつけたい」と、力強い言葉を口にした。

 遠藤にとって特別な一戦となる。アカデミー時代から数えて10年間袖を通してきたトリコロールと初めて向かい合う。

 「自分にとって特別なクラブなのは間違いない。ダービーよりも気持ちが入るかもしれない。やっぱりマリノスだし。ブーイングされるのか分からないけど…(笑)。でも、感謝はしている。いろいろと今回の移籍の中でもあったけど、そこにマイナスな気持ちはない。FC東京の選手として向かっていきたい」

 チームは前節名古屋戦で1―3と敗戦。5試合ぶりの黒星を喫したが、遠藤は「あの1試合で自分たちのサッカーを否定するのは違う。そういうことをする人はナンセンスだと思う。1試合でああだ、こうだ言って、マイナスのモチベーションをもってくる人はこのチームにはいない。監督、選手含めて次に向かっていきたい」と口にする。

 自身は町田戦でけがを負い、約1カ月戦列を離れた。「3〜4年ぶりに90分公式戦に出て、終わったらケガしていた。それだけガムシャラにやっていたケガだし、後悔はない」。

 そして、この一戦に合わせるように復帰したドリブラーは、古巣相手に真っ向勝負を挑む。「『横浜Mは強い』と言っている選手もいるけど、そのメンタリティーでぶつかってはいけない。真正面から殴り合って、自分たちのほうが強いと見せつけたい」。感謝の思いを乗せた、遠藤の恩返し弾に期待が懸かる。