◇17日 女子ゴルフ ブリヂストンレディスオープン第2日(千葉市緑区、袖ケ浦CC袖ケ浦C)

 前日7位発進の木村彩子(28)が4バーディー、2ボギーの70とスコアを伸ばし、通算5アンダーの6位に前進した。2週後に全米女子オープン出場を控え、22年アース・モンダミン杯以来の2勝目も視界に入ってきた。

 出身は大阪府枚方市だが、千葉県でゴルフを始めた木村。「第2の故郷なんです」という。聖徳大付属女子高時代には白井市にコーチや仲間とともに自分たちの手でグリーン4面などの練習施設を作った。バンカーの穴を自身たちで掘り、芝の育成まで実体験したことがプロゴルファーとしての心技体に生きている。

 プロテストに落ちて東京駅付近の中古クラブショップで働いた経験も。「千葉開催の大会では当時のお客さまだった方から声をかけられたりもするんですよ」と木村。応援の声はいつも以上に多い。加えて今月23日からは初挑戦のメジャー、全米女子オープンが迫っている。4月に行われた日本予選を翌日プレーオフの末に勝ちとった出場権だけに、気合が入る。

 この日は10番からスタートして前半を1バーディー、1ボギーで折り返すと、1番をボギーにしながら2番で3メートル、3番で4・5メートルを沈めて連続バーディー。5番180ヤードのパー3では4番ユーティリティーでピンそば1メートルにつけスコアを伸ばした。「全米の開催コースは距離が長いと聞いたので、ウッドやユーティリティーを多めに入れるクラブセッティングを考え中なんです。弾道の高さやスピン量も増えるように調整しています」という。5番ではフック回転が入らないような打球をイメージして打った。「いいショットだった。全米でも使えます」

 総距離6731ヤードのコース設定は、過去1年間のツアーの中で3番目の長さ。世界の舞台へ向けての絶好の試金石が木村の目の前にある。