大洋(現DeNA)、日本ハムで活躍した高木豊さんが17日、自身のユーチューブチャンネルを更新。不振で2軍降格した巨人・大城卓三捕手について、「変なちっちゃなプライドは捨てろ」と進言した。

 大城は今季23試合に出場して打率1割8分8厘、3打点、本塁打なしで、8日に出場選手登録を抹消された。阿部監督は「成績もそうだし、一番のメインは気分転換。本人とも2人きりで話はしたし、本人も納得した」といい、「持ってるものは素晴らしいんだから、とにかく野球が楽しいなとかね、もう一回そういった原点に戻ってきてくれ」と伝えたという。

 高木さんは「彼も一生懸命やっているんだよ。やっているんけど、そう見えない。そう認めてくれないだけで、周りが。でも本人はやっている」といい、本来備えている打力に加えて「(盗塁)阻止率も悪くないしね。リード…そんなに悪いかなと思うけども、それを評価されてない」と指摘。解決策として「やっぱ打つしかないんだよね。とりあえず一にも二にもバッティングを復活させるということ。それが早道」とバットで信頼を取り戻すしかないとした。

 2軍で再調整となったことには「腐ってたって、落ち込んでたって、日にちはたっていくし、誰も手は差し伸べない。自分で上がっていくしかない」とピシャリ。巨人の捕手は小林と岸田が中心となって戦っているが、「(昨季まで2人は)ライバルじゃなかったからね。でも、そのときに小林が何をしていたか。本当にひたむきに出たときのためにとか。岸田が何をしていたかというと、同じようにものを考えていて」と昨季まで大城がスタメンを張る一方で、2人が努力を続けていたことを挙げた。

 そして「変なちっちゃなプライドは捨てろ。もう一度自分の足元を見てごらんよ。やることが書いてあると思う」と語り、「悩んだって自分で解決できないよ。なぜかというと、使うのは阿部監督だから。そんなことで自分が悩む必要はない。やることやれと。もう無になって必死にやってみろ。そうしたら何か明かりが見えてくると思う」とエールを送った。