第98回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は18日に第5節の5試合を行った。首位の明大は東京都町田市の国士舘楓の杜キャンパスサッカー場で国士舘大と対戦し、7―1で勝った。来季からのFC東京入りが内定しているMF常盤亨太(4年・FC東京U―18)の今リーグ初ゴールなどで、前半のうちに3点を先取。後半に入って1点を返されたが、そのあと4点を追加した。常盤は後半にも1得点。明大は開幕5連勝で勝ち点を15に伸ばした。

 明大が圧巻のゴールラッシュを見せる中、常盤が2得点で存在感を発揮した。まずは2―0とリードしていた前半のアディショナルタイムに右足弾。さらに後半のアディショナルタイムにはカウンターからダッシュで駆け上がり、チームの7点目を左足で突き刺した。

 明大からFC東京に加入し、現在はモレンベーク(ベルギー)でプレーする5歳年上の安部柊斗を「常に超えたいなというふうに思いながらやっていました」と意識してきたボランチは、「自分の中ではやっと納得感があるゲームが個人としてできました」と試合を振り返った。

 過去4戦は「数字を残せていなかったですし、自分の特長を出し切れていませんでした」と不完全燃焼に終わった。迎えたこの日は待望のゴールをマークしただけでなく、自慢である豊富な運動量を際立たせるなど、出色の出来。「でも、ゼロ(無失点)で抑えなきゃいけないです」と大勝にも気の緩みはなかった。

 「今年の自分の目標はまずは明治でやり切るっていうところ。自分たちの代で絶対にリーグ優勝したいという、そこに対するこだわりはとても持っています」と、2季ぶりの覇権奪還に燃えている。