◇18日 DeNA3―2中日(横浜)

 投手に打たれた本塁打が致命傷になった。中日は18日、DeNA戦(横浜)に2―3で競り負けた。先発の松葉貴大投手(33)が2回、相手先発の中川颯投手(25)にまさかの2ランを被弾。低調な打線は、序盤のビハインドを取り返せなかった。これで4連敗。混戦の中に踏みとどまるためには、ここが正念場だ。

 勝ちへの機運が高まらない。度重なるピンチをしのぎ、1点差に詰め寄った。幾度となく決定機を逃し続けた相手の方が苦しいと感じていたかもしれない。しかし、そこから誰も空気を変えられない。足踏みしたまま試合終了を迎えた。 「投手陣は3点でしのいでいたのでね。向こうはチャンスをつぶしていて。そこで越せなかった。でもまだ100試合以上ある。仕切り直すしかない」。試合後、立浪監督は渋い表情を浮かべるしかなかった。今季2度目の4連敗で借金はワーストの5。2016年以来の9カード連続で勝ち越しカードなしと、苦しい戦いが続いている。

 キツネにつままれたような失点シーンだった。先発の松葉が2回1死三塁から山本の左犠飛で先制を許すと、続く京田に左前打を浴びて2死一塁に。ここで打席には相手の先発中川颯。初球のカーブを振り抜かれた。確信を持って一塁へ向かうほど、完ぺきな当たりが右翼席中段へ。指揮官が「ピッチャーもバットを持っているのでね。非常に痛いホームランでした」と振り返る痛恨の2ランだった。

 それでも、以降は松葉―梅野―橋本―清水―松山のリレーで耐え切った。5番宮崎にこそ2安打を許したが、1番蝦名、2番オースティン、3番筒香、4番牧の上位4人には14打数1安打と決定打を打たせなかった。1点差で敗れた前日同様、しのいでいる間にひっくり返したい試合だった。