陸上のセイコー・ゴールデングランプリは19日、東京・国立競技場であり、女子やり投げは昨年の世界選手権女王の北口榛花(26)=JAL=が最終6投目に63メートル45をマークし、逆転優勝。今季3戦3勝とした。

 パリ五輪代表に決まっている金メダル候補は「余力が残っている中で勝てたことはよかった」と笑みを浮かべた。昨年の世界選手権では最終6投目の66メートル73で逆転勝ち。今季に入っても4月末のダイヤモンドリーグ蘇州で62メートル97、今月5日の水戸招待で61メートル83といずれも6投目で逆転しての優勝だった。

 今大会までの2週間は体のケアに重点を置いた。調子も徐々に上がり「やっと上半身が扱えるものになってきた。板状に感じていたものがちょっと柔らかい板に変わってきている感じ」と好感触。記録に関しては「63メートル台の記録ではまだもの足りないので、65メートル台に乗せられるよう頑張ります」と話す。

 今後は練習拠点のチェコへ戻り、現地での試合に出場予定。パリでの大きな成果に向けて一段階ずつギアを上げる。