◇19日 DeNA2―3中日(横浜)

 中日・大島洋平外野手(38)が1―1の6回、先発・柳の代打で勝ち越し適時打を放ち、チームは連敗を4で止めた。

 昨年8月に大学・社会人出の選手では史上最速となる通算1787試合で2000安打を達成したバットマン。その打撃理論の一端に触れてみたいと思い、オフの食事の場で話を切り出すと、テーブルの上にあった割り箸を使った打撃講義が始まった。

 「グラウンドにはフェアゾーンとファウルゾーンがあるでしょ? だからこっち側のファウルゾーンには何度でも打てる。カウントは全部で12種類。自分が打ちたいカウントになるまで整えればいいんだよね」

 二つに折った割り箸を「人」の字のようにテーブルに置き、一、三塁のファウルラインに見立てた”即席講義”。シーズン中は自身の打撃論を多くは語らないだけに新鮮だった。「あとはその状況でどのカウントだったら決め球を投げてくるかだね」。偉業達成も投手との駆け引きを含めた”野球脳”の高さがあってこそだろう。ただ、その考え通りに実行できる技術力もさすがとしか言いようがない。(谷大平)