◇20日(日本時間21日) MLB ドジャース6―4ダイヤモンドバックス(ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(25)は先発でメジャー自己最多の100球を投げ、6イニング1/3を7安打2失点、8奪三振1四球で今季5勝目(1敗)を挙げた。

 山本は今季10試合目と節目の先発で、直近6試合中5度目のクオリティースタート(6イニング以上を自責3以下)。黒星もメジャーデビュー先発した3月21日、韓国ソウルでのパドレス戦(1回5失点)以来、喫していない。

 防御率は開幕から5試合は4・50だったが、それ以降の5試合は2・25。メジャー挑戦1年目で、シーズンが進むにつれて調子を上げている。

 地元中継局スポーツネットLAのジョー・デービス実況は「山本はここ1カ月で強い打球が激減しています。通常の投手とは逆ですが、シーズン序盤は空振りが多いのに(初速153キロ以上の)ハードヒットも多かったのが特徴でした」と評した。

 するとメジャー通算204勝、59イニング連続無失点のメジャー記録を保持する『ミスターゼロ』こと同局のオーレル・ハーシュハイザー解説者は「全ては投球分布図に表れている。山本の最大の変化は、先発の度に制球力が上がっていることだ。コントロールという点で、彼がストライクを投げられるのはメジャー球界に知れ渡っていた。だからこそ、対戦相手はアグレッシブにスイングしていこうという姿勢だった」と分析。

 さらに具体的に「だが、今の彼は以前よりストライクゾーンの四隅に投げるようになった。最初のころはストライクの約80%が真ん中付近だった。だが、現在はそれが約20%まで下がり、そして約80%がゾーンの四隅近辺だ」と説明した。

 デービス実況は「メジャー1年目の山本は登板する度に信頼度が増しています」と付け加えた。