◇21日(日本時間22日) ブルージェイズ0―5ホワイトソックス(トロント)

 ブルージェイズの菊池雄星投手(32)は地元のホワイトソックス戦に先発。6イニングを5安打3失点(自責2)、6奪三振3四球と好投するも、援護なく4敗目を喫した。防御率2・64はリーグ9位。

 なかなか勝敗に恵まれない。菊池は直近4試合で3度目、今季10試合で6度目のクオリティースタート(6イニング以上を自責3以下)。さらに、8試合を2失点以下に抑えている。なのに、これで2勝4敗で2つ負け越しとなった。

 地元中継局スポーツネットのバック・マルティネス解説者は「菊池雄星は全ての面で合格点のオールマイティーな投手に成長した。4つの球種がいずれも高いクオリティーを誇り、それらを平等に使える。どれか一つを重用する必要がない」と称賛。

 元ブルージェイズ監督で、2006年の第1回WBCは米国代表も率いたレジェンド解説者は、さらに「菊池はもっと報われるべきなのに…。それでも、またも6イニングをこなして安定した力を見せてくれた」と評した。

 同局のダン・シュルマン実況が「ジェイズ1年目(2022年)は直球、カッターとスライダーのコンビネーションで、カッターとスライダーに頼りすぎるときがありましたね」と振ると、同解説者は「最初のころ、2年前までは球種の予測が非常にしやすい投手だった。自分の直球よりもスライダーを信用しているせいで、直球を投げるべきカウントでもスライダーに頼り、打者に狙われていた。それがいまや、全く球種の予測がつかない投手になっている」と持ち上げた。