◇23日 ウエスタン・リーグ ソフトバンク11―4中日(タマスタ筑後)

 中日のドラフト3位ルーキー・辻本倫太郎内野手(22)が「2番・二塁」で先発出場し、3回に適時打を放つなど2安打1打点とアピールした。

 辻本が5日のソフトバンク戦(ナゴヤ)以来となるマルチ安打。敗戦の中でもしっかりと結果を残し「1本タイムリーが出たので良かったと思います」とうなずいた。

 6点を追う3回2死三塁だった。カウント2―2と追い込まれていたが、調整登板のため先発したソフトバンク・東浜の5球目を捉えて、二塁への内野安打をヘッドスライディングでもぎ取り、打点を挙げた。5回には左腕・大城から左前へ放った。

 今季は4月17日に1軍初昇格。4試合に出場して3打数無安打で同25日に出場選手登録を抹消され、以降は2軍調整となっている。

 井上2軍監督は「新人の中で肝が据わっているほうだと思う。でもチームに貢献することがない打撃とか、守備での軽い併殺プレーとか、そういったものをなくさないと。まだ足りないところがたくさんある」と経験を積ませる中で成長を求めた。

 1軍再昇格へ向けて辻本は「1打席目にバントを決められなかったので確実に決められるようにしたい」と気を引き締めた。1軍は6月11日から日本ハムとの交流戦がエスコンフィールド北海道である。北海道出身のドラ3ルーキーは”凱旋(がいせん)”を目標に今後も猛アピールする。