調教助手と厩務員で構成する3労組(関東労、関西労、美駒労)と日本調教師会と行ってきた春闘交渉が決裂し、3労組は25日午前0時から24時間ストライキに入る。ストを受け、JRAは24日、競走担当の佐野健吉理事が25日の開催について「調教師、非組合員、補充員で平常通り施行させていただきます」と発表した。ただし、24日の夜間発売、25日の早朝発売は取りやめとなった。

 昨年3月も18、19日の開催ストが通告され、18日はストを実施したが19日は解除。18日の開催は補充員やJRA職員、調教師らが競馬場での作業にあたり、開催にこぎ着けた。今回も当時と同様の対応が予定されている。昨年のスト時には、調教師自らパドックで管理馬を引いて歩く姿が見られた。

 ストを受け、25日当日の輸送業務が難しいことが見込まれるため、24日の東京競馬場には25日に出走予定の関東馬137頭中133頭が入厩。また、26日出走予定の関東馬133頭中19頭、関西馬43頭中3頭も入厩した。厩舎作業に関しては、各厩舎で対応するという。

 3労組は主に若手組合員に対する賃金のベースアップを要求してきたが、調教師会側の回答とは隔たりがあり、23日の団体交渉で決裂。25日のストを通告していた。JRAにはストに関連する開催有無の問い合わせが、メールや電話で寄せられたという。