◇27日 東京六大学野球春季リーグ戦 明大4―2法大(神宮)

 明大が法大に4―2で逆転勝ちし、勝ち点を4として優勝の可能性を残した。明大は副将の中山琉唯捕手(4年・常総学院)が8回に代打で決勝2ラン。9回に登板して無失点だった高須大雅投手(3年・静岡)は防御率が1・38となり、リーグトップに立った。慶大は優勝の可能性がなくなり、法大は4位が決まった。6月1日からの早慶戦で、早大は勝ち点を挙げれば優勝、慶大が2連勝の場合は明大が優勝。早大と明大が勝ち点4、9勝4敗で並んだ場合、両校の優勝決定戦が同5日に行われる。

 優勝に望みをつなぐバースデー弾が左中間席に飛び込んだ。8回1死二塁で、この日が誕生日の明大の中山が代打で勝ち越し2ラン。「抜けると思いましたが入るとは…。誕生日のホームランは初めてです」と喜んだ。

 レギュラー捕手を後輩に譲りながらもチームを支えてきた副将のV弾。田中武宏監督は「初めて帽子を取って選手を迎えました」とたたえた。

 2シーズンぶりの優勝には、慶大が早大から勝ち点を挙げるのを待つしかないが、可能性は残った。コンディション不良で4月29日の早大戦を最後に欠場している宗山塁主将(4年・広陵)は「(チームも自分も)まだやれることがあるので、優勝を信じて準備をしていきたい」と力を込めた。