◇12日 日本ハム7―0中日(エスコンフィールド北海道)

 今季1軍デビューを果たした日本ハムの水谷瞬外野手が”交流戦男”に名乗りを上げた。1回に左前打を放ち、13試合連続安打をマーク。しかも4打数3安打と打ちまくり、交流戦での打率を両リーグトップの5割とした。

 「1打席目が初球から(振って)いい形で打てた。悪い状態だったらできないので」と手応えをかみしめた。中日の先発左腕・小笠原慎之介投手からは3安打。「ウエスタン・リーグで対戦したこともあるので、こういうイメージだったかな、と打席のプランが立てやすかった」と振り返った。

 高卒6年目の23歳。ドラゴンズの地元・愛知県の津島市出身で、高校は石見智翠館高(島根)に進んだ。ドラフト5位で2019年にソフトバンクに入団したが、1軍出場の機会はなく、昨年末の現役ドラフトで日本ハムに移籍。新天地で新庄監督に見込まれてようやく花開いた。

 少年時代は中日ではなく阪神のファンだった。「中日だけでなく、阪神、広島とやると安心感というか懐かしさがある。知っているユニホームだ、という気持ちにもなる」と苦笑い。順調に安打を重ねれば”交流戦首位打者”を射止める可能性も。大フィーバー中だ。