◇16日(日本時間17日)MLB ドジャース―ロイヤルズ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は16日、本拠地でのロイヤルズ戦に「2番・DH」で出場し、3回の第2打席で特大の18号先制ソロを放ち、6回の第3打席に貴重な追加点となる19号ソロを放った。本塁打ナ・リーグトップのオズナに1本差に迫り、チケット完売の5万2789人で埋まったドジャースファンを熱狂させた。

 ロイヤルズの先発は27歳右腕シンガー。大谷との対戦成績は試合前まで5打数2安打だった。1回の第1打席は四球を選んで出塁した。3回1死走者なしでは、追い込まれたが、真ん中付近のシンカーを中堅左へ弾き返し、4試合ぶりアーチとなる今季18号ソロを放った。今季2番目の飛距離451ft(約137メートル)、打球速度も今季2番目に速い114.3マイル(約184キロ)だった。6回先頭では初球の変化球を右翼席へ運び、2打席連続アーチを放った。1試合2発は今季2度目、メジャー通算18度目。

 ロバーツ監督は試合前に、前日の右方向への3つのゴロについて「少し開きが早くてフィールド全体を使っていない」と指摘していた。その指摘を受けたのかは分からないが、真ん中付近の球を引っ張らずに、中堅方向へ強烈な当たりを飛ばした。その後は、変化球をうまくためて右翼席へ運んだ。

 この日は父の日で、MLB公式インスタグラムには父の徹さんと大谷の幼い頃の写真が掲載された。ドジャースのSNSのスタメン発表にも、「2番・DH」の欄に「TORU’S SON(徹の息子)」と記された。

 試合前には、山本由伸投手が負傷者リスト入り。可愛がっている後輩の怪我のニュースを振り払う大活躍だ。(写真はAP)