第106回全国高校野球選手権(8月7日から17日間、甲子園)の代表校を決める三重大会の組み合わせ抽選会が18日、津市内であった。今夏は60チーム(62校)が出場。今春の県大会で優勝した津田学園、センバツに出場した宇治山田商などのシード4校は、2回戦から登場する。プロ注目の強打者・寺井広大外野手(3年)を擁する神村学園伊賀は、創部5年目で初優勝を目指す。7月6日に開幕し、順調に日程が進めば、同28日に四日市市営霞ケ浦球場で決勝が行われる。

  ◇  ◇  ◇

 創部5年目で甲子園初出場を目指す。昨秋の県大会で、春夏秋通じて初めて4強入りした神村学園伊賀。今夏は寺井を中心に、強力打線で頂点へ駆け上がっていく。主将も務める寺井は「伊賀、名張地区から甲子園に出たチームはまだないので、最初を狙っている。打って、打って、打ちたい」と意気込んだ。

 身長184センチ、体重95キロのパワーヒッターは、滋賀県東近江市出身。「自分は勉強があまりできない。野球しかない分、寮に入って自立しよう」と隣県にある神村学園伊賀の門をたたいた。入学当初の体重80キロから、ハードな練習で一時は75キロまで落ちたものの、1年の冬に食トレで90キロまで増量。パワーをつけた左の大砲は、2年までに16本塁打を放った。

 この冬でさらに5キロ増量し、今季はすでに8本塁打を放って高校通算24本とした。谷口哲監督は「もともと当てるのはうまい選手。体が大きくなってパワーはついたが、サイズがあるわりに器用な面もある」という。

 今ではプロ9球団も注目する存在となったが、「今のままでは1ミリもプロに行けると思っていない」と寺井。「チームのために必要な時はバットを短く持つし、プレーだけじゃない。攻守交代の移動だったり、一つ一つの行動を大切にしたい」。甲子園出場とプロ入りという2つの夢に向かい、人事を尽くして天命を待つ。