◇武川玲子コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」

 コロナ禍は勢いを増している。ゴルフを取り巻く環境も日ごとに変わっていき、目が回りそうだ。先週は「こういう時期だからこそ外に出てプレーしよう」と書いたが、19日からここ米カリフォルニア州で外出禁止令が発令された。当初は散歩やジョギングと同じようにゴルフも市営コースでのプレーは認められていた。しかし、ロサンゼルス地区ではすべてのコースを閉じろとのお達しが出た。残念ながら、22日を最後にプレーできなくなってしまった。

 ちまたでは今、「ゴルフはそれほど危険なのか?」という議論が起きている。個人的見解を述べるなら、多くの危険を回避できると思っている。だから、日本でプレーをされるゴルファーにぜひ伝えておきたい。

 基本は物に触らない、人との距離を2メートル以上に保つ―。この2つだ。

 コースでカートを使用する場合は1人1台。米国内の多くのコースは、バックを担いで歩いてプレーするスタイルを奨励している。確かに、これは運動にも大いに役立つ。バンカーならしは使わず、足やクラブで砂をならす。グリーン上では新ルールの登場だ。ピンを差したままパットして、速やかに次のホールに向かおう。

 握手やハグはもちろんなし。プレー後の反省会や親睦会も開かない。実際にクラブハウスで騒いだゴルファーが多くいたため、全面閉鎖になってしまったのかもしれない。最後に練習場では人との間隔を保つため、1打席ずつ空けることを心掛けてほしい。

 日本はまだまだプレー可能だ。どうかこの2つのルールをしっかり守って、ゴルフを続けてほしい。人混みに出るよりもずっといい。この厳しい時期に「自粛疲れ」とならないよう、少しでも力になればと切に願う。(全米ゴルフ記者協会会員)