■N-BOXをあなた仕様に。カスタマイズ内容全公開

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車両カスタマイズ、「ドア設定」の中の自動ドアロック設定画面

N-BOX試乗もいよいよ第6回にして最終回です。

現行N-BOXのカスタマイズ機能の紹介に販売動向、燃費のご報告です。

●7項目32点の中には車速検知ロック機能の設定も…よーく考えて設定しよう

過去の本「リアル試乗」で書いてきましたが、車両各機能の設定をメーカーで決めたセッティングを押し付けるばかりではなく、ユーザーが任意で変更できるカスタマイズ機能は、筆者の認識に間違いがなければ三菱自動車が最初でした。

みなさんも、「このクルマ、ここがこうだったらいいのによう。」と嘆くことがあるでしょう。「ドラえもんのうた」ではありませんが、ドライバーのあんなゆめこんなゆめかなえてくれるのがカスタマイズ機能です。

で、N-BOXはどうか。これまで採り上げたトヨタ車ほどではありませんが、N-BOXには7項目32点のメニュー項目がありました。

ひとつひとつを並べていきましょう。

青太字は工場出荷時の設定です。

1.時計設定(5点)

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時計設定画面

・日付調整:年(2000〜2099)、月(1〜12)、日(01〜31)
・時刻調整:時間(AM/PM1〜12)/(0〜23)、分(00〜59)
・時計タイプ/日付表示:アナログ、デジタル、日付
・12h/24h:12h、24h
・時計常駐表示:ON、OFF

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2.運転支援システム設定(6点)

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運転システム設定画面

・CMBS警報距離:遠目、標準、近め
・ACC先行車検知音:あり、なし
・先行車発進お知らせ設定:標準、早め、OFF
・路外逸脱抑制システム設定:アシストタイミング早め、アシストタイミング標準、アシストタイミング遅め、操舵アシストなし、警報のみ
・レーンキープアシストシステム制御解除警報音:ON、OFF
・標識認識機能:常駐表示ON、常駐表示OFF

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3.メーター設定(7点)

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メーター設定画面

・外気温表示補正:−3度、±0度、+3度
・TRIP A 自動リセットタイミング:満タン給油時、IGN OFF時、手動のみ
・TRIP B 自動リセットタイミング:満タン給油時、IGN OFF時、手動のみ
・アラーム音量:大、、小
・アンビエントメーター照明色変化設定:ON、OFF
・アイドリングストップ状態表示:ON、OFF
・リアシートリマインダー:ON、OFF
・タイヤ角度モニター:ON、OFF

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4.Hondaスマートキーシステム設定(2点)

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Hondaスマートキー設定画面

・アンサーバックブザー音量:、小
・ドアハンドル操作アンサーバックブザー:作動、非作動

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5.ライティング設定(3点)

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ライティング設定画面

・インテリアライト点灯時間:60秒、30秒、15秒
・インストルメントパネル照明感度:最大、大、、小、最少
・ワンタッチターンシグナル:ON、OFF

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6.ドア設定(7点)

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ドア設定画面

・自動ドアロック連動機能:車速連動、シフト連動、非連動
・自動ドアアンロック連動機能:シフト連動、IGN OFF連動、非連動
・降車時オートドアロック:作動、非作動
・キーレスアンサーバック:作動、非作動
・キーレスリロック時間:90秒、60秒、30秒
・セキュリティ機能:作動、非作動
・オートリトラミラー格納:キーレス連動、手動のみ

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メンテナンス画面をリセットするかどうか

7.メンテナンスリセット キャンセル、リセット

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すべての設定を初期化するかどうか。うかつに実行させないよう、要注意!

8.初期化設定 中止、実行

さて、前回第5回でほめた車速検知式ドアロックのセッティングは、6の「ドア設定」で行えるようになっています。正確には「自動ドアロック」で、ロックを車速が15km/h以上になったときか、Dへのシフト時か、はたまたロックせずかを選択するというもので、初期は「車速連動」になっています。

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逆に自動アンロックの設定もでき、「シフト連動」はシフトをPに入れたときにアンロックで、これが初期設定。これとは別に、エンジンを切ったときにアンロックされる「IGN OFF」と、アンロックはユーザー判断に委ねる「非連動」があります。

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走りだすと作動する自動ロックを、「事故時に外部からの救出を妨げる、または救助を遅らせる大きなお世話装備はやめるべき」という評論家がいますが、大きなお世話なのはアンタのほうで、筆者は賛成派です。その理由は前にも書いていますが、ひと待ち中や、運悪く信号待ちの停止場所がスクランブル交差点内になってしまったとき、うっかりロックを忘れたドアをいきなり開けられて暴漢に襲われるということがないとはいい切れないからです。というよりも、そういった事件が、表に出ていないだけで実際に起きています。もしロックを忘れていたがために事が起き、命を失うようなことになったとき、「あのときうっかり忘れていなければ…」というていどの後悔では済ませられません。

そのいっぽうで、クルマが変形するような事故のさいの救出時、無理すれば開けられたはずのものが開けられなくなる可能性があるのも確かです。そのために、N-BOXは衝撃を受けた際にはロック解除するようになっています。ただ、そのロック解除すら故障で働かなくなる可能性もあるわけで…結局どのアクシデントにも都合よく対応できる、「これ!」という100%の選択肢はないわけです。

事故時の救出を妨げないためのアンロックが「いざというとき」のためなのはわかりますが、外部の襲撃から身を守るための事前のロックだって同じ「いざというとき」のためです。どちらの「いざ」を選ぶか? それを決めるのは評論家でも筆者でもなく、ユーザー個々なのですから、これらを鑑み、自動ロック派は「あり」、不要派は「なし」を決めたらいいと思います。

筆者なら、前述した理由から、ロックタイミングは「車速連動」にし、アンロックは「非連動」にします。

筆者が以前使っていた最終ブルーバードにも、衝撃を受けたら解除する車速検知ロックがついており、便利に使っていましたが、不要なひとが解除できるものでもありませんでした。筆者は、車速ロックの作動・非作動をユーザーが選択でき、かつ、衝撃を受けたときに自動アンロックされる車速検知ロックであれば理想と思い続けてきましたが、N-BOXはそのとおりになっていました。この方式は他社にもあるのですが、同じメーカー内でもクルマによってあったりなかったりと徹底していないのが実状です。

さて、硬い話は抜きに致しまして。

セッティングは、アウトホイールメーター左端にあるマルチインフォメーションディスプレイにて行います。

steering switch 1 multi display wt
カスタマイズ操作に必要なスイッチは、ハンドル右スポークに

ハンドル右スポーク上のインフォメーションスイッチの上下でメニューを選び、TRIPボタンで入り込む。そのメニュー内に示される選択項目や設定値をインフォメーション上下で選んでTRIPで決定…そのくり返しです。

すべてのセッティングは自前で行うことができ、トヨタ車のように販売店のみの手でしか行えない項目はありません。

N-BOXオーナー予備軍の方、N-BOXが車庫にやってきたら、まずは買ったまんまの状態でしばらく使い、「こんなこといいな、できたらいいな」という点が出てきたら、カスタマイズ機能を駆使してあれこれいじくりまわしてみたらいいと思います。

●ターボか? 自然吸気か?

前回のヴォクシー試乗では、ガソリン車とハイブリッド車、どちらを選ぶのが順当かを解説しました。今回はあまり語られない、ターボか、自然吸気(NA:ノーマルアスピレーション)かを述べてみましょうか。

N-BOXには最高出力58ps、最大トルク6.6kgmを発生するNAエンジン車と、最高出力64ps、最大トルク10.6kgmをひねり出すターボエンジン車があります。標準N-BOX、N-BOXカスタム、どちらにもこの2種のエンジンが用意されます。

「N-BOXか、N-BOXカスタムか」で迷うひとがいれば、「NAか、ターボか」で迷う人もいるかも知れません。

まず価格から触れると…

ターボ有無だけが違いとなる機種がないので、ターボ分の上昇価格を見出すことはできないのですが、例を2機種挙げると、標準N-BOXのLとLターボの車両価格差は19万9100円、N-BOXカスタムのEXターボとEXの差額は13万9700円となります。

N-BOXのターボの走りは、ジキルとハイドのようにある回転数で急に変貌するというかつてのイメージではなく、低速からはソロソロと、中高速ではそれなりに、あらゆる回転域でその回転数に応じた過給が行われているという力感でした。いわば低速では1000〜1200ccあたり、中高速では1500〜1600ccあたりのNAエンジンに、車速上昇につれて100cc刻みで載せ替えられているイメージ。よくオフロード4駆やスポーツ4駆に対し、「生活4駆」「実用4駆」といいますが、こちらはそのターボ版で、筆者は勝手に「生活ターボ」「実用ターボ」と命名しましたが、とにかく走るのに何の気構えも要りません。

カタログ上の燃費は、WLTCの総合値で、NAが21.2km/L、生活ターボが20.2km/Lで、生活ターボのほうがいくらか燃料消費がかさみますが、リッターあたり1km程度の差なら走り方次第でどうにでもなるでしょう。場合によってはNAよりターボのほうが燃費がいいときもありそうです。

価格差は決して小さくありません。できればNA車とターボ車の2種を試乗し、走りの感触と価格が見合うようであれば選んでもいいでしょう。筆者もN-BOXを買うとしたらこのへんで迷いそうです。

価格以外、ここまでいいことづくめのようですが、初めてターボ車を買うひとならなおもうひとつ念頭に入れておくべきことがあります。ターボ車はオイル管理にデリケートさが求められることです。

oil filler cap wt
ターボ車は、オイルの管理がよりデリケートになることを忘れないで!

N-BOXの場合、オイル交換のタイミングは、NAが1万キロ毎、あるいは1年毎、使用形態がシビアコンディションの場合は、その半分の5000キロ毎、6か月毎と指定されているのに対し、ターボ車はNAのシビアコンディションと同じ5000キロ毎または6か月毎と指定されています。これは潤滑、洗浄、冷却などを受け持つオイルが、NA車なら自分が注がれたエンジン内部だけで果たしていればよかったのが、ターボ車ではターボチャージャーのタービン軸受部分にまでまわり込んで潤滑、冷却も行わなければならないためです。それでいて、NAもターボもオイル規定量は同じ2.4L(フィルター同時交換の場合は2.8L)。量が同じなのにターボのほうが仕事量が多いために劣化も早く、オイル交換の頻度が倍になるわけです。それはそのまま、年間のオイル代や交換作業費も倍になるということに…

※シビアコンディション:悪路走行が多い、走行距離が多いなど、酷使のパターンを5つほどに分けて決めた定義のこと。

matrix
NA車とターボエンジン車とでのオイル交換頻度とシビアコンディションを一覧に。これらも念頭に入れて、NAかターボかを決めたいところだ

このあたり、シビアコンディションの定義も含めて表にまとめましたのでごらんください。

整理すると、年間1万キロ走るひとなら、オイル交換は、NA車なら年1回、ターボ車なら2回。NAでも、シビアコンディションユーザーならターボ車と同じになります。NAなら少しくらいサボってもどうということはありません。しかしターボ車はサボっているとタービン焼き付き(タービンブロー)を起こし、修理をすっ飛ばしてユニット交換を強いられます。その費用は20万円を下ることはありません。このことも考慮に入れた上で、ターボかNAを決めてください。これはN-BOXに限らず、他社の軽であれ普通車であれ同じです。

●販売動向

ホンダの方にお願いし、N-BOXの、昨年2021年12月16日発表・17日発売一部改良車の、今年2022年6月いっぱいまでの最新N-BOXの販売動向を出していただきました。

1.販売台数(2021年12月16日〜2022年6月いっぱい)
10万4047台

2.N-BOX、N-BOXカスタム販売比率
N-BOX:N-BOXカスタム=42:58

3.機種別比率・N-BOX
<ベンチシート仕様>

variation 1 n-box L
標準N-BOXの最多量販機種のL

G:全体15.6% FF 15.9% 4WD 14.0%
L:全体 61.5% FF 61.8% 4WD 59.3%
L コーディネートスタイル:全体5.7% FF 5.8% 4WD 4.7%
L ターボ:全体 7.2% FF 7.0% 4WD 8.0%
L ターボ コーディネートスタイル:全体 1.4% FF 1.4% 4WD 1.5%

<スーパースライド仕様>

variation 2 n-box EX
スーパースライド仕様のEX

EX:全体4.1% FF 4.1% 4WD 4.6%
EX ターボ:全体 1.1% FF 1.0% 4WD 1.8%

<スロープ仕様>

variation 3 n-box L slope
Lスロープ

G スロープ:全体 1.2% FF 1.0% 4WD 2.5%
L スロープ:全体 1.7% FF 1.6% 4WD 2.4%
L ターボスロープ:全体 0.5% FF 0.4% 4WD 1.1%


3-2.機種別比率・N-BOXカスタム
<ベンチシート仕様>

variation 4 n-box custom L turbo
N-BOXカスタム Lターボ。カスタムシリーズの最多量販機種も標準N-BOXと同じLだが、ターボ比率はカスタムシリーズのほうがぐんと上がる

L:全体 43.3%、FF 44.2%、4WD 37.5%
L コーディネートスタイル:全体 2.6%、FF 2.6%、4WD 2.7%
L 特別仕様STYLE+BLACK:全体 8.7%、FF 8.5%、4WD 10.2%
L ターボ:全体 21.6%、FF 21.8%、4WD 20.4%
L ターボ コーディネートスタイル:全体 3.6%、FF 3.6%、4WD 4.2%
L ターボ 特別仕様STYLE+BLACK:全体 14.4%、FF 14.2%、4WD 16.0%

<スーパースライド仕様>

variation 5 n-box custom EX turbo
N-BOXカスタム EXターボ

EX:全体 2.3%、FF 2.3%、4WD 2.8%
EXターボ:全体 2.8%、FF 2.4%、4WD 4.9%

<スロープ仕様>

variation 6 n-box custom L slope
N-BOXカスタム Lスロープ

L スロープ:全体 0.6%、FF 0.5%、4WD 1.1%

4.ボディカラー比率・N-BOX
プラチナホワイトパール:40.4%
クリスタルブラックパール:19.9%
プレミアムサンライトホワイトパール:12.2%

color 1 n-box platinum white pearl color 2 n-box crystal black pearl color 3 n-box premium sun light white pearl

(コーディネートスタイル)
プレミアムアイボリーパールII&ブラウン:69.3%
プラチナホワイトパール&ブラウン:30.7%

color 4 n-box premium ivory pearl 2 and brown color 5 n-box platinum white pearl and brown

5.ボディカラー比率・N-BOXカスタム
プラチナホワイトパール:50.2%
クリスタルブラックパール:26.1%
メテオロイドグレーメタリック:7.7%

color 6 n-box custom platinum white pearl color 7 n-box custom crystal black pearl color 8 n-box custom meteoroid gray metallic

(コーディネートスタイル)
プラチナホワイトパール&ブラック:46.2%
プレミアムクリスタルレッドメタリック&ブラック:32.0%
ミッドナイトブルービームメタリック&シルバー:21.8%

color 9 n-box custom platinum white pearl and black color 10 n-box custom premium crystal red metallic and black color 11 n-box custom mid night blue beam metallic and silver

半導体不足で納期が遅れ、各社が発表する販売台数が少ない中、ざっと7か月半で10万台超えとは、他のどのメーカーもうらやむ数字でしょう。半導体をN-BOXが占領しているのではないか? ということはありませんが、さすが軽自動車登録台数1位を独走するだけのパワーがあります。2022年も1位を獲得するでしょう。発売から5年も経過しているのに大したものです。

数字を見て思うのは、「時代も変わったねえ。」ということです。

筆者が幼少期を過ごした昭和50年代はセダンが主流で、軽自動車も含めて前席シートはセパレート型があたり前でした。歴史をたどれば乗用車でベンチシートが主流だったのは昭和30〜40年代初頭あたりまでで、シフトレバーもハンドル左から生えていたコラムタイプ。昭和50年代ではクラウンやセドリックのタクシーに残されていたくらいで、ベンチシートは筆者には古いイメージなのです。

ホンダがベンチ仕様に機種を多く用意し、その目論見どおりに、ましてや若いユーザーが多いであろうN-BOXカスタムとてベンチタイプが多く売れている点に時代の違いを認識させられるわけです。

もはやベンチシートに古いイメージはありません。

★メーカーコメント
購入者層について、特段偏りなく幅広い層のお客様よりご支持を頂戴しております。

●エピローグ

epilogue
この車幅のままボディとホイールベースをストレッチした6人乗りは成り立たないか?

軽自動車もやればここまでできるんだ! と思うクルマの仕上がりと多大な空間を見て、車幅はそのままにリヤボディを延ばし、いざというときは6人乗れるN-BOXができないかと思いました。軽自動車の悲しさで、やはり荷室が小さいと思ったのです。この幅のままリヤボディを後ろに延ばし、エマージェンシーレベルの3列めシートを追加、エンジンは1000ccなどとケチなことをいわず、一挙1500ccにして余裕を持たせた、日常では4人乗り、最大6人乗りが可能なN-BOX。

現実にはその役目をフリードが担っているわけですが、同じ6人乗りでも、どこにでも入っていけるこの車幅が商品力になるのではないか…いや、同じ発想で送り出されたダイハツアトレー7を思うと売れないか! N-BOXを見たり触ったり走らせたりしながら6人乗りロングN-BOXを想像して楽しみました。

広い、乗り降りしやすい、クーラーはよく効く、それでいてよく走る、内外装に安っぽいところはなく、よく造りこまれている…あまり難癖のつけたくなる点がない出来。なるほど売れるのがよくわかります。ただし、このN-BOXをあまりほめたくはありません。N-BOXに限らないのですが、かつては居住感や走り、音、造りの安っぽさにがまんを強いられていた軽自動車のイメージがなくなり、仕上がりも、ついでにお値段も普通車レベルになったことを強調してしまうと、また悪い役人が税金を上げるためのいいネタにしかねないからです。と書いてしまったので、いま役人連中がこの「リアル試乗」を見ていないことを願っているところですが、いまのキャリイトラックの発表会で、当時の鈴木修会長が発した、軽自動車税の値上げについての「軽自動車ユーザーいじめだ」の言葉を筆者はいまも忘れないでいます。

日本も悪い国になりました。

というわけで、話がそれたまま燃費の報告をしてN-BOXのリアル試乗を幕とします。

next
次回はスズキワゴンRスマイルです

次の「リアル試乗」はまた軽自動車。スズキワゴンRスマイルを採り上げます。

(文・写真:山口尚志 モデル:海野ユキ)


【燃費報告】

数字を披露する前に。

今回、クルマの拝借期間中ずっと暑い日が続いたのと、いまどきの軽自動車のクーラーの効きの威力を知るため、クーラーはほとんどONにしっぱなしで使っていました。ために燃料消費量が割と早く、東京戻りの直前に燃料残量が3目盛りになってしまい、ガス欠への臆病風に吹かれたので関越自動車道に入る前に給油しました。

というわけで、2度目の給油ぶんはそのまま高速走行だけの燃費算出ができることにもなり(高速出口から給油所までの一般路ぶんが含まれるにしても)、おもしろいので今回は2つに分けて掲載します。

fuel consumption 1st wt
1回目の給油は、346.0km走行後。燃料計の残りのめもりは3つ、このときの給油量は19.87Lだった。

■1回め
★燃費:
17.4km/L(カタログ燃費:20.2km/L(WLTC総合))
★走行距離:346.0km/L(給油量は19.87L)

【経路内訳】
一般道:東京都練馬区〜新宿区〜江東区、群馬県前橋・高崎市内 計125.8km
高速道:
首都高11号線台場IC〜都心環状線C1右まわり〜5号線早稲田IC 計13.5km
関越自動車道・練馬IC〜北関東道・前橋南IC 87.8km、関越自動車道・前橋IC〜昭和IC 28.6km、昭和IC〜前橋IC 28.0km 計157.9km
山間道:赤城山2往復 計62.3km

fuel consumption 2nd wt
2回め給油は、ほとんどが高速走行を占める105.4km走行後。このときの給油量は5.32Lだ。

■2回め(ほぼ高速)
★燃費:19.8km/L(カタログ燃費:20.7km/L(WLTC-H高速道路モード))
★走行距離:105.4km(給油量は5.32L)

【経路内訳】
一般道:群馬県伊勢崎市〜前橋市、東京都練馬区内 計17.7km
高速道:北関東道・前橋南〜関越自動車道・練馬IC 計87.7km

■1回目+2回目のトータル値
★燃費:17.9km/L
★総走行距離:451.4km(総給油量は25.19L)
★試乗日:2022年6月25日(土)〜27日(月) 期間中、ずっと晴れ、クーラーはほとんどONにしっぱなし。

【所感】

1回目のカタログ燃費達成率は約86.1%、2回目のほぼ高速道が約95.7%、トータルでは約88.6%。これまでの他のクルマの場合は燃料代をケチるべく、クーラー使用はくもり止めのときくらいにとどめてこの達成率だったが、今回はほとんどONにしっぱなし、ましてやターボエンジンでこの燃費、この達成率ならまったく不満はない。これがターボなしのNAエンジンだとこれよりよくなるのか悪くなるのか、非常に興味が湧く。スタート時と2回目の給油は同じ給油所の同じ給油機によるオートストップによるもの。燃料タンクは27Lで、給油1回目の燃料計は、全12ドット中3めもり、2回目時は11めもりを表示。本編で書き忘れたが、タイヤはきちんと指定圧(前輪・2.4kg/cm2、後輪・2.3kg/cm2)にしてスタートしている。

【試乗車主要諸元】

■ホンダN-BOX L ターボ コーディネートスタイル 6BA-JF3型・2022(令和4)年型・2WD・CVT・プレミアムアイボリー・パールⅡ&ブラウン

●全長×全幅×全高:3395×1475×1790mm ●ホイールベース:2520mm ●トレッド 前/後:1305/1305mm ●最低地上高:145mm ●車両重量:920kg ●乗車定員:4名 ●最小回転半径:4.5m ●タイヤサイズ:155/65R14 ●エンジン:S07B(水冷直列3気筒DOHC) ●総排気量:658cc ●圧縮比:9.8 ●最高出力:64ps/6000rpm ●最大トルク:10.6kgm/2600rpm ●燃料供給装置:電子制御燃料噴射(ホンダPGM-FI) ●燃料タンク容量:27L(無鉛レギュラー) ●WLTC燃料消費率(総合/市街地モード/郊外モード/高速道路モード):20.2/17.4/21.7/20.7km/L ●JC08燃料消費率:25.6km/L ●サスペンション 前/後:マクファーソンストラット式/車軸式 ●ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング ●車両本体価格190万9600円(消費税込み・除くディーラーオプション)