■新型になり、レクサスLXと同様に日本にも導入なるか!?

レクサスは、2023年6月8日(現地時間)に米国・テキサス州オースティンで新型GX、新型TXをワールドプレミアしました。北米地域専用モデルの新型TXは、別の記事でご紹介しています。ここで取り上げる新型GXは、2023年末から各地域に順次、展開されます。

新型レクサスGXのエクステリア
新型レクサスGXのエクステリア

レクサスGXは2002年から北米を中心に販売が開始され、2009年の現行(従来型)モデルで2代目になっています。日本名は、ランドクルーザー・プラドで、ブランド違いの兄弟車といえます。

新型レクサスGXのリヤビュー
新型レクサスGXのリヤビュー

レクサスGXは、ボディ・オン・フレーム構造のSUVとして、高い走破性に加え、上質なインテリアを両立。世界の約30の国と地域で2023年3月末までに累計約54万台を販売してきたそうです。

新型GXは、車両開発コンセプトを「ザ・プレミアム・オフローダー」として、2002年に販売開始されましたが、それ以来初めてのプラットフォーム刷新がなされたのがトピックスです。レクサスLX(ランドクルーザー300)と同様に、ラダーフレーム構造の新「GA-Fプラットフォーム」が採用されています。

新型レクサスGXの走り
新型レクサスGXの走り

さらに、レクサスに期待される高い静粛性はもちろん、出力と燃費を高次元でバランスさせたというV6ツインターボエンジンの搭載など、車両の基本性能を飛躍的に高めたとしています。

GXが誇る伝統の悪路走破性は、オフロード走行性能を追求したパッケージの追求、路面追従性を向上させるLEXUS初採用のE-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)などの採用により一段と向上。

オンロードでは、各部位の高剛性化やEPS(電動パワーステアリング)などにより、リニアなステアリングの応答性など、本格オフローダーでありながらもレクサスらしい乗り味が得られるとのこと。

写真からも堂々たる存在感が伝わってくる外観は、走りの良さにも寄与する「機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性を追求したデザイン」の本格オフローダーとして表現されています。高い走破性と冒険心をくすぐる外観としながらも、あらゆる道で快適に運転できるデザインであることも追求されています。

新型レクサスGXのインテリア
新型レクサスGXのインテリア

写真からもモダンな雰囲気が漂うインテリアは、オフロード走行時の全方位の視認性などの機能性に配慮しつつ、使い勝手に優れた多様な機能を備え、シーンを問わず快適なキャビンを実現しているそう。

新型レクサスGXのフロントシート
新型レクサスGXのフロントシート

なお、レクサスでは「自然の大切さを理解し、楽しみ、守っていくアウトドア体験を届けたい」という想いのもと、多様なアウトドアライフスタイルとクルマの楽しさへ寄り添うために「OVERTRAIL PROJECT」を推進。

「OVERTRAIL PROJECT」は、陸路や森林、原野などの未舗装路を意味するOverlandとTrailを組み合わせ、自然とのつながりを想起させ、道を切り拓くイメージが付与された造語です。

新型GXは、この「OVERTRAIL PROJECT」を牽引するモデルとして、雄大な自然環境での新たな体験提供をサポート。加えて、より厳しい環境下で求められる機能やデザインを備えた“OVERTRAIL”仕様を新設定し、「OVERTRAIL PROJECT」がより分かりやすく表現されています。

新型レクサスGXの走行シーン
新型レクサスGXの走行シーン

日本では、ランドクルーザー・プラドのフルモデルチェンジが2023年中にもされるのでは、という憶測が流れています。

以前お伝えしたように、新型レクサスGXは、2023年末より、順次、各地域に展開するとしていて、日本にも導入されるのか、新型プラドのみになるのか気になるところ。兄貴分のLXと同様に日本発売も期待されるモデルです。

※上記写真は、すべてプロトタイプです。

●ボディサイズ:全長4950×全幅1980×全高1870mm
●ホイールベース:2850mm
●パワートレーン:3.5L V6ツインターボ(フルタイム4WD)、2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステム(フルタイム4WD)
●タイヤサイズ:18/20/22インチ

(塚田勝弘)