■将来はスピード取り締まりも民間委託という噂も!

生活道路での取り締まりが増えていますよ

幹線道路をメインに実施されていた非定置式速度取り締まり、いわゆる「ネズミ捕り」。今後は、持ち運びできて神出鬼没の「移動オービス」が活用されることになりそうです。最近増えているZONE30などの生活道路もターゲットになりそう。

つまり、これからは買い物や子供の送り迎えなど、ごく日常的なシチュエーションでもスピード違反で捕まる可能性が高まる、ということなのです。

LSM-300
新世代オービス、東京航空計器製のLSM-300

左の写真は、東京航空計器製のLSM-300。速度計測に「レーザービーム」を使った新世代移動オービスです。レーダー探知機が効かない強みを持つものの、計測の正確性は疑問という声も。

オーソドックスなレーダー式SENSYS MSSS

こちらはオーソドックスなレーダー式で速度計測する、SENSYS MSSS。生活道路対応の固定式オービス・センシスSSSの開発元でもあるスウェーデンの計測器メーカーSensys Gatoso Group製。

ネズミ捕りというのは、いつでもどこでもできるわけではありません。実施するには、速度が出やすく、それなりの交通量があり、かつ、一般走行車にあまり影響の起こらないポイントが必要です。さらに違反者を引き入れ違反切符を切るスペース、通称サイン会場がある場所というのが、最低条件となります。

そういう意味で、道路が狭く、しかるべきスペースも取れない生活道路では、これまでなかなか実現できなかったのです。そのため、一時停止ポイントや進入禁止ゾーン等での取り締まりが関の山でした。

ところが、移動オービスを導入すれば、その名のとおり警察官が持ち運べて、路肩や歩道のわずかなスペースに簡易に設置できます。しかも、その場で切符を切る必要がないからサイン会場のスペースも必要ありません。確かに機器そのものは安くはないものの、取り締まりに必要な人員は最小限(無人とはいかず現認係が必要)で済むので、購入費用は人件費節減で回収可能。まさに警察にとっては願ったり叶ったり、ということになります。

すでに、この移動オービスは全国各地の一般道はおろか、高速道路でも絶賛運用中ですが、固定式オービスとは違い、一般道では青切符レベルの違反で呼び出しが来たという情報が続々と寄せられています。さすがに高速道路での取り締まりでは赤切符レベルに止められているようですが、今後、方針転換される可能性がないとは言えませんので、くれぐれも過信は禁物です。

LSM-310
LSM-300の改良版、LSM-310。二分割化による取り回しの良さと写真のカラー化による証拠性能のアップが図られている。さらに、この春から阪神高速に出現した「半固定式オービス」としても使用中。

そもそも生活道路での取り締まり強化は、青切符レベルの違反でもきっちり取り締まることで周辺住民の安全を守ることが目的だけに、従来通りの取り締まり方法では設置する意味がないのです。

ちなみに、当初は「無人でドライバーの顔を撮影できるのは犯罪(赤切符レベルの違反)が行われている時に限る」という判例を警察がどう覆すのかと言うことに注目が集まっていましたが、「移動オービスによる取り締まりは固定式と違って有人取り締まりなので判例の適用外」という主張を強引に押し通しているというのが現状です。

これはあくまでも噂ですが、警察は将来、駐車違反(放置駐車違反)と同様に、スピード取り締まりも民間に委託し、所有者責任にしようとしているのではないか? という説が、最近、巷でまことしやかに囁かれています。

もし、これが実現するとすれば、移動オービスの使用方法を講習で学んだ民間業者がスピード違反車の速度を計測し、警察署に報告。その通知が所有者の元に届けられ、所有者が罰金(反則金)を払うということになります。そうなれば、ドライバーを特定する必要がない=プライバシー問題は関係なくなるというわけです。さらに、徴収されたお金はすべて警察が自由に使えるというおまけ付き。

果たして、スピード違反まで所有者責任となるのでしょうか? だったらスピード違反の罪悪感も今よりもっと軽くなって……? 興味津々です。

(フードライズ)

※この記事は2021年9月28日に再編集しました。