仮想通貨イーサリアム(ETH)が週末の相場で史上最高値を更新し4000ドルに迫っている。ちょうど一年前には200ドル強で取引されており、20倍近く値上がりしたかたちだ。

イーサリアムは特に4月中旬から強い値動きを見せていたが、引き続き上値を目指しているように見える。コインテレグラフの市場アナリストであるマルセル・ペックマンも「5000ドルまでは強く推移する」としており、強気の見方だ。

背景にあるのが「DeFi(分散型金融)」の顕著な成長だ。現在これまでに最高値となる9兆円もの資金が流入しており、期待が大きい。分散型取引所における金利収入を狙った資金流入が多いが、分散型保険やレンディング等目まぐるしスピードで応用シーンが増えている。

イーサリアムが4月15日に実施した「ベルリン」と称されるアップグレードも好材料になっている。米ブロックチェーン企業コンセンシスのジェームス・ベック氏はコインテレグラフの取材に対し「ベルリン・ハードフォークは分散型取引所のアグリゲーターにとって取引手数料(ガス料金)を引き下げた」とポジティブに評価している。

またコンセンシスは現在分散型金融を使用しているのはイーサリアムのアドレスの1%に過ぎないとして、大きな伸びしろを示唆している。

また7月に控えるイーサリアムの「ロンドン」ハードフォークは同仮想通貨をインフレからデフレに転換するという見方もあり、価格に追い風となっている。

柴犬コイン「SHIB」が高騰
現在イーサリアム以外で注目をあびるアルトコインはドージコインだが、これにあやかった「SHIB」(SHIBA INU, 柴犬)という仮想通貨も10倍以上あげ$0.0000178にタッチして高騰している。ちなみに現在は反落しているので注意が必要だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン