米電気自動車のテスラがビットコインによる決済を中止すると発表したことで、BTCが急落している。

テスラのイーロン・マスクCEOは13日にツイッターで、「ビットコインのマイニングや取引で化石燃料の使用が急速に増加している。特に石炭だ」と懸念を表明。「仮想通貨は素晴らしいアイデアで、将来性については信じているが、環境に大きな影響を与えてまで実現すべきものではない」ことを理由に挙げた。

一方でテスラはビットコインを売却することはせずに、マイニングが再生可能エネルギーの利用など持続可能性を持つことになれば取引に使いたいという意思を表明した。現在はビットコインの電力消費の1%以下となる代わりの仮想通貨を検討しているという。

ツイッター上の仮想通貨コミュニティは、テスラ社の主張に反論を唱えている。

著名仮想通貨アナリストのスコット・メルカー氏は、「マイニングでは主に再生可能エネルギーが使われている」と指摘した。

ビットコインを生み出すマイニングに対する環境影響についてはこれまでに度々議論になっている。

2020年10月にケンブリッジ大学が行なった調査では、仮想通貨のマイニングの最大で76%が再生可能エネルギーで賄われていることが示された。一方で、ビットコインのコンセンサスアルゴリズムとなっているプルーフ・オブ・ワークで使われている再生可能エネルギーは全体の39%に過ぎないとしている。

記事執筆時点ビットコインは1時間で8%下落し、重要レジスタンスである52000ドルを割っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン