ビットコイン(BTC)価格が37,000ドルでサポートを確立しようとしている中、あるデリバティブ市場指標が最近の30000ドルの安値が底値だったことを示している。

この指標が最後に底値を予測したのは2020年11月1日で、その当時は1ビットコインあたり13,771ドルだったが、その後2021年4月にはコインベースで64,899ドルまで急上昇した。

強気の指標の構造
「ローリングベーシス」と呼ばれるこの指標は、先物契約の価格とスポットレートの相対的な差を数学的に表したものだ。例えば、ビットコインの先物価格が現物価格に対して2.5%のプレミアムがついている場合、ローリングベーシスの年率は10%となる。

先物市場ではディスカウントかプレミアムで取引される。現物価格が先物価格よりも高い状態をバックワーディション(ディスカウント)という。逆に、伝統的な金融市場でよく見られるように、現物価格が先物価格よりも低く取引される場合は、コンタンゴ(プレミアム)の状態を表している。

ビットコインの先物市場は、バックワーディングとコンタンゴの間で変動する傾向がある。極端なコンタンゴは、強気相場の頂点を示すことが多い。逆に、極端なバックワーディングは、弱気市場の潜在的なボトムを見つけるのに役立つ。

例えば、2019年6月、OKExのビットコイン先物市場では、コンタンゴが3.5%レベルを超えて上昇した。ビットコインが11,000ドルを超え、6.8%あたりでピークを迎えた。しかし、BTC/USDの現物価格は、14,000ドルに達するまで上昇を続けまた。その後、数ヶ月間の弱気相場に入り、最終的に2019年12月に3,100ドル付近で底値となった。

ジャーヴィス・ラボのエコノミストであるベン・リリー氏は、「ローリング3ヶ月ベーシスBTC先物」チャートをビットコインの現物価格と比較し、ローリングベーシスが1%に近づくか、1%を下回って閉じると、ビットコイン価格が底入れして新たな上昇サイクルを開始する合図と捉えると指摘している。

上記のビットメックスのチャートは、ビットコインがスポット市場で下降している間にローリングベーシスの測定値が1%を下回った例を示している。その後、仮想通貨は新たな強気サイクルを始め、ローリングベーシスが1%を下回ったときに再び修正されて新しい底を見つけるという動きを繰り返している。

例えば、2020年3月、新型コロナウイルスによる世界的に市場が暴落した際、ビットコイン先物はバックワーデーションの上昇を記録し、ビットコインの現物市場での底値である3,858ドル前後に達した。

5月25日のBTC先物ローリングベーシス
リリー氏は、BTC先物の年率ローリングベーシスが2020年11月以来、初めて1%を下回ったことを示すチャートを示した。

「これは底値を見つけるという点で有望だ」とリリー氏は自身のニュースレターで指摘する。

また、ベーシスの測定値だけを見れば、ビットコインを買い増しするのに適した時期であると述べた。

デリバティブ市場では、強気の取引が行われていないため、リスクが高くなっている。リリー氏は、60億相当のUSDコイン(USDC)が市場に入ってきた後も売り圧力は収まっておらず、これはトレーダーがドル裏付けのステーブルコインを使ってビットコインを買いたいと考えていることの表れだと述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン