過去3週間、30000ドル台で推移しているビットコインは、有名な価格予想モデルの重要なレベルをテストしている。

著名仮想通貨トレーダーであるフィリップ・スウィフト氏は11日、ビットコイン価格予想モデルであるストック・フロー(S2F)モデルの過去の推移から、現在の値動きや指標が価格上昇の前兆であることを指摘した。

ビットコイン反発の時?
ビットコイン価格は5月中旬から3万ドルと4万ドルの狭いレンジで推移している。デイトレーダーはこうした値動きを不安視する一方、ビットコイン強気派は、長期的にみて上昇傾向にあることから、静観すべきだと訴えてきている。

そして、S2Fモデル考案者のPlanB氏も将来に対する不安を口にし始めている。現在のレベルが続けば、S2Fモデルは歴史上初めて無効になる危険性があるからだ。

一方でフィリップ・スウィフト氏は、現在の価格がS2Fモデルから乖離していることは過去にもあったことを主張。これまでにも価格は反発し、最終的には史上最高値を更新してきたと説明する。

同氏はツイッターで「価格がS2Fのラインからこんなに下回ったのは久しぶりだ」と話し、過去のチャートから反発することが予想できると指摘した。

「チャート下部にあるダイバージェンスオシレーターで、オレンジ色の点線と矢印でハイライトされている部分を見て欲しい。ここを過去と比較すると、ビットコイン価格はこのダイバージェンスから大きく反発してきたことがわかる」

PlanBは移動平均に注目
以前、PlanB氏は5月の暴落によって、今回の強気サイクルは2013年の値動きを思い起こさせると示唆した。

2013年と2017年の両方とも、最終的には史上最高値に向けては一旦大きく下落した後に上昇するといった2段構えの動きを見せてきた。最初のピークの後には、いずれの場合も大幅な暴落が発生し、それが反発して史上最高値を生み出してきた。

PlanB氏は、今年中に1BTCあたり10万ドルに達すると予想している。S2Fモデルでは、2024年までの平均価格が10万ドルまたは28万8,000ドルのいずれかになるという。

同氏は9日に今後数カ月で回復するために、2つの重要な移動平均線に言及した。

「6月の終値が5万4000ドル(またはそれ以上)で、7月、8月も5万4000ドル(またはそれ以上)であれば、50DMAは200DMAを跳ね返し、200DMAの上にとどまるだろう」とツイートした。

「素敵なショートスクイーズとV字型の反発によって54000ドル(+69%)になるのが、反発シナリオだ」