6月18日、ビットコイン(BTC)と株式市場は、予想よりも早く金利を引き上げる可能性について米連邦準備制度理事会(FRB)からのコメントが出たことで、下落圧力に直面した。

しかし、BTCに関してはさらなる下落に対する懸念が何週間にもわたって高まっており、その議論のの多くは迫りくるデスクロスによるものだ。すべての責任がFRBにあるというわけではないだろう。


今日の売りでビットコイン価格は36,000ドルのサポートを下回り、トレーダーからはビットコインが30,000ドルの安値に到達する前に次のサポートは32,500ドルになるだろうと予想している。

下落前に取引所へのBTC流入増加
オンチェ―ンデータ分析企業CryptoQuantのデータによると、取引所へのBTCの流入は、今週の下落に先立ち、注意深いトレーダーに警告を発していた。6月15日にBTC価格が41,300ドルに達したとき、取引所へのBTC流入が急増し、その3日後に15%下落した。

あるアナリストは、仮想通貨取引所のジェミナイでのクジラの活動が、2021年の仮想通貨市場での大きな下落と相関関係があると指摘している。

過去数日間の取引所へのBTC流入は、流入が流出をわずかに上回っており、市場参加者はデスクロスが近づくにつれて、価格が次にどちらの方向に動くのかを見ている。

BTC蓄積の兆候も
投資家の懸念が高まり、3月から5月の高値の間に購入した一部のトレーダーが赤字込みで売却している一方、総供給量に占める長期保有者が保有するビットコインの割合は、5月中旬に最低に達した後、増加し続けている。

アナリストのウィリアム・クレメンテ氏にょると、最近のオンチェーンデータは、BTCが売られ過ぎであり、「現在、主要なオンチェーン指標は重要な変曲点に位置している」と指摘している。

クレメンテ氏は、長期保有者が「割引なBTCをすくい上げ続けている」と指摘し、短期保有者による売却を相殺するのにつながり、「蓄積がより強化された」と主張している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン