ビットコイン(BTC)は今週にプロシェアーズのビットコイン戦略上場投資信託(ETF)の立ち上げ後、史上最高値を記録したが、JPモルガンのストラテジストは価格上昇の背後にあるのはインフレに対する投資家の懸念だと指摘している。

JPモルガンのストラテジストは、プロシェアーズのビットコイン先物ETF(ティッカーはBITO)のデビューは「ビットコインに新たな資本が大幅に流入するという新たな局面を引き起こす可能性は低い」と指摘している。

代わりに、JPモルガンは金が過去数週間のコスト圧力の上昇に対する懸念に対応できなかったため、投資家の目からインフレのヘッジ手段としてビットコインが脚光を浴びたことが上昇の背景だと考えている。

金ETFからビットコインファンドへのシフトが9月以降に加速度的に増加し、「年末までのビットコインの強気の見通しをサポートする」とJPモルガンは強調する。

JPモルガンのストラテジストは、カナダで登場したパーパス・ビットコインETF(BTCC)の登場後、最初の1週間で関心が低下した事例を挙げる。プロシェアーズのBITOも最初の1週間で関心が低下する可能性があると指摘している。

米国で最初のビットコイン先物ETFとなったBITOは、今週火曜日にニューヨーク証券取引所で1株あたり40ドルで取引を開始した。これにより、投資家は仮想通貨先物に直接触れることができるようになった。