暗号通貨取引所FTXの創設者兼CEOである億万長者のサム・バンクマン-フリード氏(通称SBF)は、2024年の米大統領選挙キャンペーンに影響を与えるために、1億ドルから10億ドルの範囲で支出するつもりであることを明らかにした。

5月24日のポッドキャストのインタビューで、バンクマン-フリード氏は、次の大統領選挙でいくら寄付する可能性があるかという質問を受け、ドナルド・トランプ前大統領の対抗馬として立候補する人物を支援する場合、「1億ドル以上」で、上限は10億ドルだと答えた。同氏はまた、「これから先、何が起こるか誰にもわからない」ため、上限について言うのは避けたいとも述べている。

選挙資金やロビー活動に関するデータを追跡している監視機関OpenSecretsによると、10億ドルの寄付は既存の記録を何倍も更新するものになるようだ。

現在、個人で最大の政治献金者は、共和党の企業オーナーであるシェルドン&ミリアム・アデルソン夫妻で、2020年に2億1800万ドルを支出している。

バンクマン-フリード氏は、寄付する金額はまだ何も確定したものではなく、「誰が、何のために、どこに立候補するかによって決まる」と語り、複数の団体に寄付を分散する可能性があると付け加えた。

彼は「まともな統治について考えることが多くなっている」と述べる。また次のパンデミックを防ぐことが最も重要な問題の一つであり、それには「数百億ドル」の費用がかかると考えているとも語った。

「米国は世界に対して、力強くも責任ある方法で西側諸国を導く大きな機会と責任の両方を担っている」と述べ、さらに米国が行うすべてのことが「未来の在り方に大きな波及効果をもたらす」と付け加えた。

バンクマン-フリード氏は過去にも政治家に数百万ドルの寄付をしており、現職のバイデン大統領の2020年選挙キャンペーンには520万ドルを寄付している。

また、2022年1月に設立された政治活動委員会(PAC)の「Protect Our Future」を支援し、4月までに900万ドルを民主党候補の支援に充てている。