多くの投資家は、ボイジャー・デジタル最近の破産申請から動揺している。一部の人は彼らの人生の貯蓄のほとんどを占める「数百万ドル」相当の暗号資産がロックされていると主張している。

ボイジャーデジタルは、融資先のシンガポールのヘッジファンド、スリーアローズキャピタル(3AC)が債務不履行の影響で、最大100億ドルの負債を抱え、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11条を申請した。ボイジャーは3ACに約6億5千万ドル分の仮想通貨を貸していた。

フォーチュン誌は7月9日付の記事で、今回の破産申請で動揺しているボイジャー社のユーザー数人に話を聞いた。ある人は貯蓄のほぼすべてをこのプラットフォームにつぎ込み、またある人は数百万ドルを宙に浮いたままになっているという。

ロバートさん(仮名)は、このプラットフォームにおよそ6桁の金額をつぎ込んでおり、これは彼の人生における貯蓄の70%に相当するという。

「正直言って、毎日泣いている。妻に何と言えばいいのかわからない。パートナーとして、(ボイジャーに)投資することを決めたが、彼女は誰よりも、適切な判断を下すために私を信頼していた。」

6年来の投資家であるロバートさんは、プラットフォームを利用する前にボイジャーについて多くの調査を行ったものの、同社が顧客の資金をヘッジファンドに貸し出していると知っていたら、決してそんなことはしなかっただろうと続けた。

「ボイジャーがヘッジファンドに資金を貸し出していることは知らなかった。もし貸し出す可能性があると知っていたら、おそらく現金で金庫に保管していただろう」。

フォーチュン誌はまた、人気の仮想通貨インフルエンサーのスコット・メルカー氏に話を聞いた。彼はボイジャー7桁の資金を持っていると主張している。

「聞いてくれよ。私は何百万ドルも失ったんだ」と彼は言い、リスク管理や資産の保護についてよく話しているにもかかわらず、ボイジャーに過剰に預けていたことを恥ずかしく思っていると付け加えた。

メルカーはTwitterで約85万1000人のフォロワーを持ち、YouTubeでは12万1000人の登録者がいる。彼は、ボイジャーで多くを失うことになる一方で、以前に自分の視聴者や友人、家族にこのプラットフォームを宣伝したことを申し訳なく思っていると述べた。