ロシアは中央銀行デジタル通貨(CBDC)の試験段階に入っており、新たな報道では、同国が国際貿易の決済に自国のデジタル通貨を使用する可能性があることが示された。

ロイター通信の報道によると、ロシアは来年までに中国との相互決済にデジタルルーブルを使用する予定であるとされている。デジタルルーブルは現在、銀行との決済のためのテストが行われており、来年初めまでには完了する見込みだ。

米国財務省は9月第3週、22人の個人と2つのロシアを拠点とする団体を制裁リストに追加した。ウクライナとの紛争が続く中、欧米諸国からの対ロ制裁が強まり、ロシアは代替の金融ルートや貿易決済を積極的に模索してきた。

ロシア下院の財務委員会責任者であるアナトリー・アクサコフ氏は最近、地政学的危機により、ロシアの国際貿易市場へのアクセスが制限されていることを認めた。そのため、代替的な支払いや貿易決済の方法を積極的に模索しており、現時点では国内のデジタル通貨が第一の選択肢となっているという。

"欧米諸国が制裁を加え、国際決済を含む銀行送金に問題を起こしているため、現在、デジタル金融資産、デジタルルーブル、仮想通貨などの話題が社会的に強まっている"

ロシアは、CBDC開発の最終段階にある。ロシア銀行の最新の金融政策によると、当局は2024年にすべての銀行と信用機関をデジタルルーブルのプラットフォームに接続し始める予定だ。

ロシアは、約1週間前にもクロスボーダー決済に仮想通貨を使用する可能性に言及した。