ロシアのプーチン大統領は24日、モスクワで開催された「AIジャーニー国際会議」で講演し、世界の金融決済システムの独占を批判し、独立したブロックチェーンベースの決済ネットワークの構築を呼びかけた。

ロシア最大の銀行で政府の主要融資先であるスベルバンクが主催したイベントの中で、プーチン大統領は次のように述べた。

「デジタル通貨とブロックチェーンの技術を使えば、もっと便利で、利用者にとって絶対安全で、何より銀行や第三国の干渉に依存しない新しい国際決済のシステムを作ることができる。独占企業の独裁は誰も好まないだろう。そのためこのようなものが必ず生まれ、発展していくと確信している。なぜなら、独占企業の独裁は、独占企業自身を含め、すべての関係者に害を及ぼすからだ」

また、プーチン大統領は、ウクライナ侵攻後のロシアと欧米の緊張した関係により、世界の決済や国家が危険にさらされていると指摘し、各国が課す制裁を「違法な制限」と批判した。

「既存の国際決済システムは高価で、その通信口座のシステムと規制は、国家と金融グループの狭いクラブによってコントロールされている」

前日、ロシアメディアは、ロシア国会議員が既存の仮想通貨法改正の議論を行っており、国家仮想通貨取引所の法的枠組みを定めていると報じた。

また、最近の動きとして、11月17日にロシア下院であるロシア国家議会に、仮想通貨のマイニングとマイニングした仮想通貨の販売を合法化する法案が提出された。