仮想通貨取引所インディペンデント・リザーブの調査によると、シンガポール人女性は、仮想通貨投資でお金を稼ぐ(少なくとも収支を合わせる)可能性が、男性よりも高いという。

3月28日に発表された調査は、2月に実施され、「1,500人の日常のシンガポール住民を対象に、仮想通貨に対する意識調査」が行われた。

調査データによると、女性の76%が仮想通貨投資で儲かった、あるいは収支がプラスになったと回答しているのに対し、男性は72%にとどまった。

「2021年にシンガポールで調査を開始して以来、女性が男性を上回ったとのは今回が初めて」と調査結果では書かれている。

またこの調査では、今年に入ってから仮想通貨投資に参加する女性が増えており、調査対象の女性の37%が仮想通貨投資をしていると答え、前年と比較して7ポイントの増加を占めている。

一方、「参加した」と答えた男性は48%で、2022年の調査と比較すると1ポイント減少している。

また、調査対象となった女性のかなりの数が仮想通貨に対して強気の姿勢を示しており、24%が「投資ポートフォリオの20%以上をこの資産クラスに割り当てている」と回答している。

「今後12ヶ月の間に、48%が既存のポートフォリオにさらに投資する予定であり、43%が他のトークン、DefiまたはNFTプロジェクトに分散投資する予定である」とは付け加えている。

また、仮想通貨に対する全体的な信頼度を0から100までのスコアで表している。今回、シンガポールの信頼度は100点満点中55点となり、前年の61点から低下している。

これは、2022年に仮想通貨の主要企業が倒産し、Terra/LUNAプロジェクトが破綻するなど、仮想通貨が荒れた年であったことが主な原因のようだ。

「2022年は、いくつかのマクロ経済的要因によって、仮想通貨業界にとって困難な時期だった。Terra/LUNAの崩壊とFTXの破綻は、当然のことながら、業界に対する自信と信頼の喪失につながった」と、指摘している。

しかし、信頼が揺らいだとはいえ、仮想通貨の導入は依然として増加しており、回答者の43%が仮想通貨投資を行っていると回答し、前年の40%から増加した。

さらに、かなりの数の回答者が仮想通貨に長期的な信頼を寄せていると回答し、仮想通貨投資家全体の48%が現在のポートフォリオを増やす予定であると回答している。

「最近の世界的な金融危機が続く中、多くの人が自分のお金を守るために伝統的な金融機関への依存を見直し、銀行のデフォルトや通貨価値の低下をヘッジするためにビットコインのような代替資産に目を向けている可能性もある」と調査は述べている。