1枚1枚手織りされた由緒あるハンカチ

琉球王国時代に貴族や士族の着物や帯に使用され、その多彩な織が当時から今にかけて多くの人を魅了する沖縄の伝統的な織物〈首里織〉。

そんな首里織の工程の緻密さと、布の美しさに魅了された沖縄出身のデザイナー真喜志奈美さんと桶田千夏子さん(Luft)は、2013年に〈四角いヌヌ〉(沖縄方言で、ヌヌ=布)というプロジェクトを発足しました。

上間ゆかり

上間ゆかり 1963年那覇市生まれ。1992年那覇伝統織物事業協同組合後継者育成講習(初級、中級)終了。1993年首里織組合に加入。1999-2005年にギャラリー企画による展示会を開催。2008-2010年沖縄県工芸技術支援センター(現・沖縄県工芸振興センター)で織物講師を務める。2011年県民ギャラリーで自主企画による個展開催。2012 -- 2014年那覇伝統織物事業協同組合で講師を務め、現在は着尺や帯を中心に自身の制作を行う。

金良勝代

金良勝代 1965年那覇市生まれ。1988年那覇伝統織物事業協同組合後継者育成講習終了後、同年より2004年まで宮平織物工房(アトリエ・ルバース)に在籍。そのかたわら、1991-1993年まで大塚テキスタイル専門学校で学ぶ。2004年退社後、作品制作に入る。2010年首里織物組合に加入。帯、着尺を中心に小物制作にも力を入れている。

新垣斉子

新垣斉子 1970年沖縄県南風原町生まれ。1999年那覇伝統織物事業協同組合後継者育成事業講習初級終了。2000年首里織物組合に加入。現在は着尺、帯を中心に制作を行なっている。主に沖縄の植物染料(琉球藍も進行中)を使用して糸を染め、織りを行っている。

同プロジェクトでは、着物を着る機会が減るなかでも、首里織の文化の知ってもらったり、手織の布を生活の中に取り入れてもらうよう、首里織の技と心を受け継ぎ、普段は帯や着尺を織る上間ゆかりさん、金良勝代さん、新垣斉子さんの3名の織り手たちとハンカチを制作。

東京の木村硝子店で開催される「四角い布」展では、沖縄・首里織の担い手たちによる 約100枚のハンカチを展示販売。

東京の木村硝子店で開催される「四角い布」展では、沖縄・首里織の担い手たちによる 約100枚のハンカチを展示販売。

東京の木村硝子店で開催される「四角い布」展では、沖縄・首里織の担い手たちによる 約100枚のハンカチを展示販売。

 

2022年8月11日(木)から8月20日(土)まで、そんなひとつひとつ手織りされた、世界に1枚しかない約100枚のハンカチの展示販売が東京の〈木村硝子店〉で行われます。

今回でこのプロジェクトの展示販売するのは7度目。2年の延期を経て、念願だった東京での初の開催なのだそうです。

『四角い布 Handwoven textiles from Okinawa』3300円 450部限定

『四角い布 Handwoven textiles from Okinawa』3300円 450部限定

また、展示販売会に合わせて、書籍も発売。3名の織り手それぞれのルーツ、発想の源、日々大切に思うことなどが、沖縄で撮り下ろした美しい写真と共に綴られています。

1枚のハンカチに込められた織り手の思い、技、美、歴史。そんなハンカチとともに過ごす日常は、どれほど背筋が伸びることでしょう。ぜひ、期間中は木村硝子店へ足を運んでみては?

information

沖縄・首里織の担い手3名が織る100枚のハンカチ ー「四角い布」展

会期:2022年8月11日(木)〜8月20日(土)

会場:木村硝子店 / SHOP

住所:東京都文京区湯島3-10-4

営業時間:12:00〜19:00 会期中無休

TEL:03-3834-1782

*価格はすべて税込です。

writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

credit

写真:大沼ショージ