世田谷区下馬のバス通りに面して建つ「Majorelle(マジョレル)」は、カフェを併設したアンティークギャラリー。オールドバカラのグラスやヨーロッパの古いジュエリーが所狭しと並び、店内はさながらパリのアンティーク・ショップ。パリの街角散歩を楽しむ気分に浸った後は、自家製のランチメニューやスイーツを味わいながらくつろげます。

希少なフランス・アンティークが見つかる

三軒茶屋駅と祐天寺駅、どちらからも歩いて13〜15分。周りを閑静な住宅街に囲まれた「Majorelle」は、その一角だけパリの街角にあるアンティークショップを切り取ってきたかのよう。店内に入ると一瞬にしてフランス・アンティークの世界に引き込まれます。

ギャラリースペースに置かれているのは、19世紀後半から20世紀前半のフランスを中心に、ヨーロッパ各国の食器類やインテリア雑貨など。まず、その膨大な数に驚かされます。オーナーの本田晶子さんは蒐集歴30年以上のアンティークコレクター。5年前、自宅のほか数カ所に保管していたコレクションをこの場所に移し、カフェを併設したギャラリーをオープンしました。

地下は、アールデコ調の大型家具や照明、鏡などが展示されたスペース。一角にはヨーロッパの古い雑誌や映画のポスターがディスプレイされ、ここが日本であることを忘れてしまいそう。

いつかは手に入れたい、オールドバカラのグラス

コレクションの中でも一番のご自慢は、オールドバカラのグラス。1700年代、フランス・ロレーヌ地方のバカラ村で誕生し、フランス王室はもちろん、ヨーロッパ各国の王室・皇室で愛用されてきたガラス製品は“世界最高級”と呼ばれるもの。美しい形状と繊細なカッティングに、アンティークに詳しくなくても、ひと目で魅了されてしまいます。

「バカラグラスは、指で軽く弾いたときの透き通った音と、滑らかな口当たりが特徴。バカラで飲むとワインの味がまるで違うとおっしゃるお客様は多いですよ」と本田さん。比較的手ごろなものでは1脚7000〜8000円のものもあり、結婚のお祝いや自分へのごほうびにしたり、少しずつ買い集める人も少なくないそうです。

フランスのリモージュ、イタリアのセラミック製品、銀・真鍮のカトラリーも豊富。キッチンのアイテムに加えれば、おうちごはんが楽しくなるに違いありません。プレートやジャグ(水差し)は、インテリアにもオススメです。

あれもこれもほしくなる、アンティーク・ジュエリー

グラスとともに種類が豊富なのが、アンティーク・ジュエリー。こちらもほとんどがヨーロッパで買い付けてきたもの。イヤリング、ブローチ、ネックレスほのか、きらきらと光るガラスやメタルのボタンは、宝石のような美しさです。

カフェスペースでランチ&ティータイムを

店内の一角にあるカフェスペースは、バカラ生誕の地、フランス・ロレーヌ地方にあるカフェをイメージしたもの。店内のキッチンで手作りする料理には、ハッシュドビーフ、カレー、キッシュのほか、冬のグラタンなど、季節限定のメニューも登場します。ランチタイムはカップポタージュやサラダを組み合わせ、オリジナルブレンドのドリップコーヒーか紅茶を選べるセットメニューがお得です。

いちばん人気のメニューは、じっくりと時間をかけて煮込んだ「ハッシュドビーフ」。牛肉と野菜のコクにトマトの酸味が程よく効いていて、濃厚なのに爽やかな味わいです。

バカラグラスで味わう自家製プリンは格別のおいしさ

高価なグラスにはとても手が出ないわ…という人にも、ぜひ味わっていただきたいのが「自家製プリン」。オールドバカラのシャンパングラスに盛り付けられて運ばれてきます。香り高いマダガスカル産バニラを使い、やや固めで卵の美味しさがギュッと凝縮されたプリンに、たっぷりかかったほろ苦いカラメルソースがアクセントになっています。

プレゼントにもおすすめの自家製焼き菓子

店内に並ぶクッキー、タルト、パウンドケーキなどの自家製焼き菓子は、ドリンクメニューとともに味わえます。オリジナルボックスに好みのお菓子を詰め合わせ、ラッピングのリクエストもOK。プレゼントにすれば喜ばれるに違いありません。

暖かく風が穏やかな日には、裏庭のテラス席が解放されます。不定期ですが、小さな演奏会や、2階のギャラリーを開放し展示会や絵画教室が開かれることもあるのだそう。時代も国も超えて、大切に使われてきたアンティークに囲まれて過ごす時間。その歴史に少し思いを巡らせるだけで、豊かな気持ちになれそうです。