常時10種類以上のロールケーキがショーケースを彩る「アトリエ バニラ」。シンプルなプレーンから抹茶や湘南産の果物を使った種類などカラフルに並ぶ地元で人気の洋菓子店です。鎌倉のお土産探しで立ち寄ってみてはいかが。

鎌倉のなかでも屈指の桜の名所、段葛沿い

鶴岡八幡宮へと続く参道の二の鳥居と三の鳥居の間は車道よりも一段高く桜並木が整備されて、段葛と呼ばれています。そんな段葛沿いのビルの一角にたたずむ「アトリエ バニラ」は地元の人々が足繁く通い、日常のおやつはもちろんのことギフトとしても利用する洋菓子店。フランス・パリのジョラールミロなど伝統のあるパティスリーで修業をしたオーナーパティシエ正木崇夫さんの洋菓子はどれも折り紙つきです。

鎌倉の街を描いたギフトボックスに入れて手土産に

看板商品のロールケーキは「バニラロール」と「バニラロールチョコレート」の2種類からはじまったのだそう。シュー皮でスポンジとバタークリームを巻きシンプルながらも上品な味わい。バタークリームはカルピス(株)のバターを使ってクセがなく、常温で保存できるので鎌倉のお土産にもおすすめです。

ロングタイプのロールケーキの入る箱は、鎌倉の地図を描いた楽しいギフトボックスです。鶴岡八幡宮からまっすぐに延びる参道を中心に街が広がる楽しいイラストマップで、鎌倉の様子が一目でわかるすぐれもの。ぜひこのお店も探してみて。

素材のもつ自然な色あいで個性豊かなロールケーキ

ショーケースの上には十数種類ものカットしたロールケーキが色とりどりに並びます。黒胡麻や抹茶、地元産の柑橘・湘南ゴールドなど生地に様々な素材を練り込んだ自然由来の色あいはどれもやさしく、アジサイの咲く時期には紅芋で紫色を表現した「あじさい」も登場します。
「ほうじ茶」にはチョコクリスピー入りチョコクリームをほうじ茶入りのスポンジで巻くなど、異素材の組み合わせも奥の深い味を出す秘訣です。

不動の人気を誇るのは「カラメルロール」なのだとか。自家製キャラメールソースを練り込んだ生地でキャラメルクリームを巻いたおすすめの一品。迷ったときはぜひ候補に。

生地に桜あんと白あんを練り込み、しっとりとした食感の「さくらロール」。お店の前の段葛に咲く桜のようにやさしい色をしたロールケーキです。さくらんぼのシロップに漬けたクランベリーがアクセント。

こぢんまりとしたお店の美味しいスペシャリテ

季節のケーキや焼き菓子なども種類豊富で、とくにリンゴの紅玉が収穫される時期に登場する「アップルパイ」はこのお店の隠れたもう一つの看板商品です。タルトタタンとサワークリームの入った生クリーム、カスタードクリームをパリッとしたパイ生地が包みます。
鎌倉で20年以上親しまれる洋菓子店で、季節の味わいも楽しんでくださいね。