女優の草笛光子と真矢ミキが21日、都内で行われた映画『九十歳。何がめでたい』完成披露舞台あいさつに共演の唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、LiLiCo、前田哲監督と共に出席。“今までの人生の中で一番めでたかったこと”を明かした。

 本作は直木賞作家・佐藤愛子の90歳を迎えヘトヘトになった作家自身の日々の暮らしと世の中への怒り、戸惑いをつづったベストセラーエッセー集「九十歳。何がめでたい」の実写映画化。実在の主人公である作家の佐藤愛子を草笛が演じる。

 完成披露舞台あいさつを迎え草笛は「今日はようこそおいでくださいました。この素晴らしい会に座らせていただいたこと、本当に幸せだと思っています」とにっこり。”今までの人生の中で一番めでたかったこと”について話す場面で唐沢が「そりゃあこの日を迎えられたことじゃないですか?」と答えると、会場からは温かい拍手が贈られた。

 唐沢は草笛に「めちゃめちゃ楽しそうですもん、草笛さん」と水を向けると、草笛は「本当になんと言ったらいいでしょうね。『わぁ〜!』と大きな声でわめきたい気分」と喜びを表現。次に話を振られた真矢は「この後に何を言ったらいいのか(笑)」と笑いながらも「中学の時『宝塚に入るということ、俳優になるということ、この2つの職業が一番きついと思うのよね。一番遠い世界だわ』って言っていたのを覚えています。両方やっていることが私自身おめでたいなって」と告白した。

 中学の頃は同級生に「あの2つの職だけはやりたくない」と言っていたそうで「『雨ですごい号泣している女優を見たの。辛そう。宝塚でカーニバルでもないのに羽つけてたの。辛そう』って言ってて。両方やってしまっている。ちょっとおめでたいなって(笑)」と笑っていた。

 映画『九十歳。何がめでたい』は、6月21日より全国公開。