女優の黒木華とHey!Say!JUMPの中島裕翔が、8月上演の舞台『ウェンディ&ピーターパン』で初共演でダブル主演を務めることが発表された。

 ジェームス・マシュー・バリーが20世紀初頭に書いた世界的傑作戯曲『ピーターパン』を、ロンドンで注目の若手作家であり演出家でもあるエラ・ヒクソンが新たにウェンディの視点から翻案し、2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの新作公演として上演された本作。せりふに加えてダンス、フライングや、小道具、美術、映像などを駆使した“フィジカルシアター”のスタイルと、スペクタクルとマジカル満載の美しい舞台が話題となり、2015年にはウエストエンドでの再演も果たしている。

 そんな本作が待望の日本初上演。『るつぼ』(2016)、『民衆の敵』(2018・ともにBunkamuraシアターコクーン)で社会的テーマを力強く描き、日本の観客を魅了したジョナサン・マンビィが、ロンドンでの初演・再演に続いて演出を手掛け、世界的に有名な『ピーターパン』のファンタジックな世界観から現代社会に通ずるテーマを浮き彫りにする。

 タイトルロールであるウェンディとピーターパンを演じるのは、今回が初共演となる黒木と中島。黒木は、2016年の『るつぼ』以来となるマンビィ演出作への出演。中島は、2019年の『WILD』以来2年ぶりの舞台出演となる。

 黒木は「色々な不安が漂う今だからこそ、夢や、想像力が必要なのではないかと感じます。皆さんに、ティンクからの魔法の妖精の粉を届けられるよう頑張ります」とコメント。中島は「見てくださる皆さんにも、ネバーランドに来る際は“大人な事”を忘れて、童心に返って楽しんでほしいです」とメッセージを寄せた。

 本作にはそのほか、フック船長とミスター・ダーリング役で、『るつぼ』『民衆の敵』とマンビィ演出作で続けて主演を務め、演出家からの信頼も厚い堤真一が出演。さらに平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜、玉置孝匡、石田ひかりと、多彩な魅力を持つキャストが結集する。

 舞台『ウェンディ&ピーターパン』は、Bunkamuraオーチャードホールにて8月13日〜9月15日上演。

【コメント全文】
◆黒木華(ウェンディ役)
出演が決まって、ジョナサンとまた一緒にお仕事をしたいと願っていたので、私にとっては本当に待望でした。
ジョナサンは、役者それぞれの良さを見つけだしてくれ、それを倍以上に膨らませる手伝いをしてくれます。その上で作品の広がりや、観客に対する愛があるので、お稽古の時から毎日凄く楽しく参加させていただいていた印象です。作品のキャラクターや背景を皆で話し合う時間をとても大事にされていて、取り組み方一つ一つに、作品に対するリスペクトを感じます。
とても有名なピーターパンですが、エラさんが描かれるこの『ウェンディ&ピーターパン』がどんな舞台になるのかとても楽しみです。
色々な不安が漂う今だからこそ、夢や、想像力が必要なのではないかと感じます。
皆さんに、ティンクからの魔法の妖精の粉を届けられるよう頑張ります。

◆中島裕翔(ピーターパン役)
出演が決まったときは、まさか自分がピーターパンを演じる事ができるとは思ってもみなかったので驚いたのと同時に、演出のジョナサン氏からも、この戯曲を日本で公演したらどうなるか、日本人の私たちが参加したらどうなるかという、この作品に起こる異文化間の反応をとても楽しみにしている様子が伝わり、チャレンジングな事ができるのでとても楽しみな気持ちになりました。
作品は、笑いあり涙ありのエンターテイメントです。…と一言で表すのは難しい内容ですが、切ない笑いや、嬉しい涙、ほろ苦さも感じられる、大人が楽しめるピーターパンという印象ですね。ピーターパンと言えば「子供のままでいたい」と願う、天真爛漫な男の子のイメージなので、その中にある大人になる事や、大人そのものに対する彼の複雑な経験、葛藤、彼なりの現実との向き合い方を考察して、童心に返って演じたいです。
見てくださる皆さんにも、ネバーランドに来る際は”大人な事”を忘れて、童心に返って楽しんでほしいです。

◆堤真一(フック船長、ミスター・ダーリング役)
演出のジョナサンから、「ピーターパンでやってほしい役がある」と聞いた時は、てっきりミュージカルかと思って「絶対無理!」と(笑)。でもミュージカルではないとわかってホッとしました。『ピーターパン』は子ども向けの物語の印象がありますが、この戯曲には、むしろ大人こそ見るべき要素が多くて、「ピーターパンって、こんな話だったっけ?」と新鮮な驚きがありました。ジョナサンは、全員が共通認識を築くための作業を大切にする人です。彼とまた一緒に作品に向き合えることが本当に嬉しいですね。それに、まさかオーチャードホールに立つとは思ってもいなかったので、あの空間にどんなセットが建ち、ト書きの描写が実際にどう立ち上がってくるのか、僕自身も楽しみなんです。この作品は、子供が楽しめるのは勿論ですが、大人の胸に突き刺さる内容でもあるので、お子さんの付き添いという感覚ではなく、大人の皆さんも一緒に楽しみに来ていただきたいですね。