のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。
きょうの当番は、しらいさん。
vol.312 ピリ辛モツ煮のっけ丼
ふつうのモツ煮を作ろうと白モツを買ったけど、気が変わって、コチュジャンを使ってピリ辛モツ煮にしてみました。野菜も夏仕様。こっくりとした味わいで冬のイメージが強いモツ煮ですが、パンチがある味つけのモツ煮もいいですね。軽く煮込むだけなので10分もかからずできますよ。
■材料(2人分)
・白モツ(下茹で済):200g
・玉ねぎ:1/2個
・キャベツ:2枚くらい
・パプリカ(赤):1/4個
・小松菜:1本
[A]
・コチュジャン:大さじ1
・みそ(米、またはあわせ):大さじ1
・醬油、砂糖:各大さじ1/2
・にんにく、生姜のすりおろし:各小さじ1/2
・水:3/4カップ
・ごま油:小さじ1
■作り方
(1)玉ねぎはくし切り、パプリカは種をはずして細切り、キャベツは一口大のざく切りにする。小松菜は3センチの長さに切る。
(2)フライパンに[A]を入れて強めの中火で熱し、沸騰したらモツを加える。再度沸騰したら(1)を加えてふたをして、野菜がしんなりするまで煮る。蓋をあけ、全体を混ぜ、ごま油をまわしかける。ごはんにのっけて食べる。
野菜はにらでもピーマンでもにんじんでも、もやしでも、あるものでOK。お肉も豚こまでも鶏ももでも。つまり守るべきものは調味料の分量ということだけです。
おいしいもののっけ隊(隊員2名)
白央篤司(はくおう あつし)
フードライター。「暮らしと食」、日本各地のローカルフードを中心に執筆する。新刊『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)が先日発売されたばかり。
https://www.instagram.com/hakuo416/
しらいのりこ
お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko
文・撮影=しらいのりこ
イラスト=二村大輔