【勝負を懸ける鯉戦士】9年目・中村恭平投手

【勝負を懸ける鯉戦士】9年目・中村恭平投手

 広島・中村恭平投手(29)が開幕1軍入りへ必死のアピールを続けている。3月12日に今年初めて1軍に昇格すると、2試合で好投。直球は昨季の147キロを超える最速150キロを計測した。勝負の9年目。オフに伸ばした持ち味を武器に飛躍のシーズンとする。



 シーズン開幕が10日後に迫り、中村恭は強い決意を持ってマウンドに上がっている。昨季8試合の登板に終わった左腕は「8年間毎年悔しい。立場的にもやらないといけない。毎年勝負をかけている立場。危機感を持ってやりたい」と悲壮な覚悟を口にした。

 その思いを体現するかのようにオープン戦では好投を披露した。春季キャンプは2軍で過ごしたが、今月12日に初めて1軍に昇格。同日の日本ハム戦(マツダ)で1回を無安打1四球無失点と結果を残すと、続く13日の同戦でも1回無安打無失点、2三振を奪う快投でアピールした。

 特に変化を見せたのは持ち味でもある直球だ。昨季1軍登板での最速は147キロだったが、12日に150キロ、13日にも149キロを計測。キレのある球で打者を押し込んだ。

 向上心を持って取り組んだトレーニングの成果だ。オフは「下半身1に対して上半身4」のウエートトレに注力。体重が84キロから91キロに増え、「安定感、体の軸ができた感じがする」とうなずいた。

 技術面でも試行錯誤を続けた。「(1軍に)上がるちょっと前までタイミングが合ってなくて良くなかった。体全部を振ろうとしていた」。しかし、投球時の力の入れ方を“腹八分目”に変更。「今はできるだけコンパクトに。フォームはそのままで、体の芯だけ力を入れるイメージ」で投げることで球に力が伝わるようになった。佐々岡投手コーチも「腕が振れているし、下半身も使えている」と評価する。

 中継ぎとしての心の持ち方も、同じ立場で競い合う中田らから学んだ。いつ出番が来るか分からないこともあり、「考えてちゃいけない仕事。腹をくくっていくしかない。今日どうしようと思ってもいい方にはいかない」と開き直ってマウンドに上がっている。

 背水の決意で臨むプロ9年目。今年こそ1軍定着を果たしたいところだ。「先を見始めると結果を気にしてしまう。先を見ないで1試合でも1アウトでも多く。その結果、最終的に1年間チームに貢献するところにいければ」。そう言って端正なマスクをグッと引き締めた。



 中村恭平 (なかむら・きょうへい)1989年3月22日生まれ、29歳。福岡県出身。185センチ91キロ。左投げ左打ち。投手。背番号64。今季推定年俸750万円。富士大から2010年度ドラフト2位で入団。昨季は8試合に登板し、0勝1敗、防御率7・53。1軍通算成績は40試合に登板し、2勝10敗、防御率5・00。


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