「知将・上田利治15」米から緊急帰国(前編)

「知将・上田利治15」米から緊急帰国(前編)

 【気骨で生きる〜知将・上田利治15】(前編)

 「実はだな」と、鶴岡の電話は珍しく緊張気味に始まった。

 「近鉄から監督の要請があった。スタッフ構想の中に君がいる。発表が近い」。上田利治の近鉄コーチ就任が煮詰まっている話である。

 視察か帰国か。上田に選択の余地はない。慌てて帰国したら「(近鉄の)話は無くなった。近鉄には行かない」という電話がかかってきた。えっ?えっ?上田に言葉がない。真相は闇の中。表に出てきた白紙の理由は「(鶴岡の)健康問題」と、とってくっつけたような稚拙な説明だった。

 近鉄の佐伯勇オーナーと鶴岡のトップ会談での決定が、フロントレベルと何らかの食い違いがあった。にっちもさっちもいかぬ何かがあった。詮索するにもつまらぬ話だが、そのような事であろう。

 また狐につままれた…。そんな思いの上田に、人生に関わってくれる3人目の人物が登場する。西本幸雄である。

 1966(昭和41)年の秋。阪急監督に就任して4シーズン(6、2、4、5位)を終えた西本は秋季練習の初日、選手全員を西宮球場の会議室に集め、用意させていたハガキ大の白紙を配った。


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