「知将・上田利治17」西本阪急の打撃コーチ就任(前編)

「知将・上田利治17」西本阪急の打撃コーチ就任(前編)

 【気骨で生きる〜知将・上田利治17】(前編)

 西本幸雄は密使を通じて上田利治に条件を伝えた。「で、担当は?えっ守備コーチ?それは無理です」。上田の「えっ」を聞き、今度は西本が「えっ?」と言う番である。

 西本は上田と会った。上田を欲しい。自身の熱意と上田のそれが重なる。欲しい。「守備は経験がありません」「じゃあ、好きなポストを選んでください」。西本に権限がある。その場で決まる。

 上田は西本の熱意に感動し「打撃をやらせてください」と間髪を入れず言い、交渉は円満に終わった。

 西本は、この若い人物の主張に呆れ…るはずはない。気に入った。確かな主張がある。イエスとノーがはっきりしている。目がうそをついていない。

 多くの人間は職を欲しさに主義を折る。「なんでもやりますから」と言って、何でもやった男にいい仕事ができた試しがない。

 阪急のコーチになったばかりの1971(昭和46)年。前年4位から優勝し、上田は初めての日本シリーズを迎える。相手はV7のかかる巨人。西本は過去3度、勝ったことがない。

 余談ながら、長池徳二と加藤秀司の対談(『阪急ブレーブス黄金の歴史1936→1988』ベースボールマガジン社)を読むと、もう笑うしかない。


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