「知将・上田利治25」脇で輝いた勇者たち(前編)

「知将・上田利治25」脇で輝いた勇者たち(前編)

 【気骨で生きる〜知将・上田利治25】(前編)

 高井保弘という代打男がいる。代打ホームラン27本という世界記録保持者。巨漢である。ここ一番の場面で何度もチームの窮地を救った。

 気の利いた話術がある。優勝して選手分担金が「思ったより少ない」。だから?「体重別にして欲しい」。ネタがない時、いつも高井に会った。分厚い打線にこの代打男。困った時に役に立つ。

 大橋穣という遊撃手がいる。普通のショートより1メートル後ろを守る。肩が強いから、後ろを守る。すると三遊間のゴロも、中前安打も遊ゴロになる。

 大橋は飛び込んでゴロを捕らない−という声があった。それは間違い。後ろを守っているから飛び込む必要がない。「守備で1億円をとれる」と40年前に言われた男。

 大橋は今の日本ハムの前身の東映からトレードで阪急に来た。前監督の西本幸雄と、当時コーチだった上田利治が相談して決めた。

 前述したが、日本シリーズで長嶋茂雄の“遊ゴロ”を遊撃手が捕れずヒットにし、その後、伝説になる王貞治のサヨナラ逆転3ランを山田久志が打たれた。

 あの時、大橋が守っていたら−。

 「あの時、ぼくが長嶋さんをうまく打ち取っていたら、阪本(敏三。当時の遊撃手)さんの東映へのトレードもなかった。ぼくの1球が阪本さんの人生を変えてしまったんだ」。山田からこんな話を聞くと胸が詰まる。


おすすめ情報

デイリースポーツ 中国/四国ゆかりの人間物語の他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

いまトピランキング

powered by goo いまトピランキングの続きを見る

エンタメ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

エンタメ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

記事検索