「知将・上田利治25」脇で輝いた勇者たち(後編)

「知将・上田利治25」脇で輝いた勇者たち(後編)

 【気骨で生きる〜知将・上田利治25】(後編)

 中沢伸二という捕手がいる。長い下積みを経て、上田監督になって光が差した。媚びたわけではない。人との出会い。そういうことだ。

 落ち着いたインサイドワークができる。足立、山田らにはこの中沢が担当し、気合で捕るタイプの河村健一郎を新人の山口高志用に。上田が敷いた捕手2人制だ。叱られ役は中沢。組織には中沢タイプが要る。

 大熊忠義という外野手がいる。荒くれが多かった大阪は浪商(現大体大浪商高)の出身。絶妙の2番打者で、福本の盗塁を色々の動きをして助け、さらに(犠打で)三塁へ送って加藤、長池に打点を贈る。

 芝居は脇役の芸で生きもするし、死にもする。己を殺し、人を生かす。いぶし銀。日頃はひょうきんで、クスっと笑わせる術は天下逸品だった。

 そういえば、ある夜の試合で乱闘があり、殴る、蹴るの大騒ぎ。大熊はこんな時には主役になる。翌日、足を引きずってベンチ入り。「足が風邪を引きまして」とすましていた選手こそ、この大熊である。=敬称略=

※2016年5月〜同8月にデイリースポーツ紙面にて連載されたものです


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