韓国軍合同参謀本部は18日、北朝鮮兵20〜30人が軍事境界線を越えたため警告射撃をしたところ、北側に引き返したと明らかにした。

一方、同本部は軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)で作業中だった多数の北朝鮮軍兵士が、地雷の爆発で死傷する事故が発生していると明らかにした。

北朝鮮は昨年11月23日に南北軍事合意の破棄を宣言。それに基づき、同合意を受けて撤去していた監視所の復元を今年1月ごろに完了した。また、南北をつなぐ3本の道路に地雷を埋設しているほか、最近は鉄道のレール撤去や、対戦車防壁と見られる構造物の設置も進めている。さらに、南からの進入や脱北者の越境を防ぐため、監視のしやすい不毛の地の造成も行っているという。

最近の北朝鮮の一連の行動は基本的に、自国側領域内での「作業」ではあるが、これは最前線におけるひとつの「作戦」と言える。作戦に犠牲は付き物と考え、死傷者の発生にも構うことなく進めているのだろう。

境界線付近での地雷爆発と言えば、2015年の事件が記憶に鮮明である。同年8月、北朝鮮が仕掛けた対人地雷に韓国軍兵士2人が接触して爆発。身体の一部を吹き飛ばされる重傷を負った。その瞬間の動画も公開されている。

ここから南北双方が非難と報復の応酬を繰り広げ、あわや武力衝突というところまで危機がエスカレートしてしまった。

このとき地雷に接触した韓国軍兵士も軍事行動中だった。最前線でのアクシデントは、どこに飛び火するかわからない怖さを秘めている。