新型コロナウイルスの新規感染者が増加し、部活動にも影響が出ています。制限がある分、自主練習の時間が長くなっているのではないでしょうか。今回も狭いスペースでできて、技術向上につながる守備練習のポイントを紹介します。

 守備の基本を教わる時、「捕球する時は両手で」=写真�=とか、「捕球する時は一歩前で」と、言われたことがあるかもしれません。しかし内野守備にもいろんな打球があり、前へ進みながら、両手で捕ることが常にベストとは限りません。

 よくあるのが高いバウンドの打球を捕球するケースです。基本的にはバウンドに合わせ、極力ボールに近づきます。この場面、基本を大切にすることは非常に重要ですが、いつまでも両手で捕ることを意識しすぎず、いち早く打球にチャージしなくては一塁でアウトにできません。

 その場合、両手で捕球しようとすると、身体の構造上グラブ側の手がもうひと伸びしません。写真�のようにグラブを持たない側の腕をしっかりと後方に引くことで、グラブを持つ腕の伸びが生まれ、より前で捕球ができます。

 次にキャッチボールの最後など、短い距離で速投を行うケースについてです。この速投動作をよりスムーズにするためには、捕球前のスタート動作が非常に重要です。動作を早くしようとすると、どうしても前方に体重がかかった状態になりやすいです=写真�。しかしそれでは捕球から勢いがつかないままでの投球になります。投げた後、相手から返球される間に、写真�のように一度、後方に体重をかけた状態をつくると、捕球から投球をスムーズに、そして素早く行うことができます。速投とはいえ、投げるだけではない、ということを理解して練習に取り組んでみてください。

 高橋 塁(たかはし・るい)1978年1月26日生まれ、43歳。高松北、香川大では野球部。香川大学院を卒業後、穴吹リハビリテーションカレッジで理学療法士取得。香川大野球部で監督を経験後、07〜09年は四国ILp香川で、10〜15年はDeNA専属トレーナー。現在は四国学院大学で非常勤講師を務める傍ら、トクサンTVとのコラボや元プロ野球選手の動画を配信する「MetaGate:メタゲート」を主宰。