四国の県アマゴルフ選手権(兼四国アマ選手権2次予選)が4月27、28日に各地で行われた。香川は谷本伊知郎(47)=高松グランド=が、プレーオフを制して5年ぶり4度目の優勝を果たした。高知は井上貴弘(黒潮)、徳島は古川惣一朗(Jクラシック)が制した。四国アマ選手権は25〜27日、グランディ鳴門GCで行われる。

 冷たい雨が降りしきるグリーン上で、最後に笑顔を見せたのは谷本だった。

 通算イーブンの144で新田と並びプレーオフに突入した。谷本は第1打を左ラフに入れたが、第2打をピン手前にオン。対する新田は第1打を右に曲げて苦戦し、ボギーをたたいた。谷本はしっかりパーセーブ。1ホール目で決着をつけた。

 積み重ねてきた経験と、日々の鍛錬が生かされた2日間だった。初日はショットが好調で5バーディー、2ボギーの3アンダーで回って単独首位に立った。

 最終日は微妙なタッチ、距離感が合わずに苦しんだ。スタートの1番でバーディーを取ったが、7番と8番で連続ボギー。そして、新田を1打リードして迎えた最終18番パー5で、大きな試練が待ち構えていた。

 第1打を右に外しての第2打。時間とともに強まってきた雨、そして風の影響でミスショット。打球は左の林へ消えてOBとなった。

 4オンからのボギーパットが外れた。その瞬間、負けを覚悟した。しかし、すぐに気持ちを切り替えた。

 「返しのパットをしっかり入れよう。これを入れたら“ひょっと”がある。もうワンチャンスある」

 ダブルボギーの谷本に対して、新田は短いパットを決められずボギー。土壇場で同スコアになり、谷本の諦めない姿勢が勝利につながった。

 香川県アマは5年ぶり4度目の優勝。全日本ミッドアマなどのタイトルを手にしてきた。47歳になり、勝利の感覚も変化する。

 「勝ち切るのは難しい。『やった!』というより、誰にも負けなかったと『ホッとする』方が強い」と明かす。恥ずかしいプレーはできない、負けられない…。そうした気持ちはプレッシャーだが、同時に高いレベルで技術を維持して試合に臨むモチベーションになっている。

 「トレーニングをしっかりやって年々、飛距離は伸びているんです」と香川のチャンピオンは胸を張る。次は四国アマで本領を発揮する。

【徳島県アマゴルフ選手権】

◆生光学園ゴルフ部主将・古川圧逃V

 初日から首位に立った古川が、通算3オーバーの147で初優勝した。最終日、2位に1打差でスタートした古川は1オーバーの37で折り返した。後半は13番で1打目がOB。ダブルボギーになったが、落ち着いて気持ちを切り替えた。14番からは全てパーセーブ。田村に3打差をつけて逃げ切った。現在、生光学園高3年。ゴルフ部の主将を務め、部員をまとめている。180センチ、75キロの恵まれた体格を生かして四国アマでも躍進を期す。

【高知県アマゴルフ選手権】

◆井上逆転初V

 井上が通算2アンダーの142で回って、逆転で初優勝を果たした。初日は3アンダーの69をマーク。首位の田所と1打差で迎えた最終日は、スコアを崩す選手が多い中で我慢のラウンドとなった。前半は1バーディー、2ボギーの37でターン。後半は2バーディー、2ボギーの36でしのいでフィニッシュ。この日、4オーバーの76をたたいた田所を逆転した。17年には四国ミッドアマ、そして日本ミッドアマ選手権を制した実績を誇るタイトルホルダー。四国アマでも存在感をアピールする。